コラム
2021/04/05

おうち洗いとプロのクリーニング、上手に使い分けして快適に!

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お気に入りの服や小物、布マスクなどが汚れた時、どのようにお洗濯をしていますか?デリケートな素材の場合、せっかくきれいにするために洗濯をしたのに、色落ちや型崩れなどをしてしまったら台無しです。クリーニング店に出せば安心ですが、すべてを依頼するのは、経済的にも難しいですね。

お気に入りの服を長く着るためには、クリーニングとおうち洗いを上手に使い分けるのがおすすめです。クリーニングのプロにメニューや汚れ落としの仕組み、おうち洗いの基本などをお伺いしました。

プロフィール

 
田村嘉浩(たむら よしひろ)
三共クリーニング(株)代表取締役。クリーニング師歴23年。同業界で「衣類の繊維」や「洗浄理論」の講師活動も行っている。「家庭洗濯」についてテレビ・雑誌などで解説。

さまざまなクリーニング店のメニュー

クリーニング店といえば、ドライクリーニングが思い浮かぶ人も多いのでは?ドライクリーニングとは、型崩れしないことを第一として、最大限に汚れを落とす仕組み。もともとはスーツを洗うために登場した洗い方なのだそうです。

多くの素材は、水に濡れると型崩れや伸び縮み、色落ちなどの影響を受けます。例えば、綿や麻、ウール、シルクなどは水を含んで膨れてしまいます。たとえば綿は引っ張って糸を作りますが、水を含むともとの大きさに戻ろうとします。日本の製品では蒸して縮ませてから縫製するため水洗いによる縮みは少ないものの、海外製の場合は縮みがちです。

それでは、クリーニングのメニューの特徴を田村さんに教えていただきましょう。

●ドライクリーニングの特徴
水ではなく有機溶剤を使い、ウールやシルクなど水の影響を受けやすい衣類の汚れを落とします。有機溶剤はほとんどが石油由来の液体で、それを使えば水に濡れることがないため「ドライ」と呼びます。有機溶剤と洗浄機の機械の力で、皮脂やほこりなどを取り除きながら洗います。洗いによる変形が少ないため、仕上げはスチームアイロンで軽く修正する程度です。

「空気中のほこりや花粉などは、皮脂などの油分と一緒に衣類についていることが多いので、有機溶剤で油分を取り、機械で叩き落とすのが有効です。ただし、水溶性の汚れが落ちにくいので、ソープと呼ばれる洗剤のような液や、一定量の水を混ぜることもありますが、気温なども関係するので高い技術が必要です」

●ウェットクリーニングの特徴
クリーニング店でも水洗いに対応しており、2016年よりJIS規格となっています。水温を30度程度とし、素材や付属品などを考慮して、中性洗剤と柔軟剤、色止め材などを使い分けて洗います。ドライクリーニングと異なり、汗や食べこぼし、ジュースといった水溶性の汚れが落ちやすいのが特徴です。多少は衣類の変形が起こるため、アイロンをかけ、スチーム仕上げでしっかりともとの形に復元します。

「おうち洗いと違うのは、JIS規格で基準が決まっていること。おうち洗いでも同じようにできるかもしれませんが、クリーニング店では前処理と後処理で汚れを落とし、最後にアイロンで仕上げるため、より丁寧な工程になります

●その他の特殊クリーニング
お店にもよりますが、ほかにさまざまなクリーニングの方法があります。「着物」「革製品」といった衣類・素材別のメニューや、「絨毯」「ぬいぐるみ」などの大物、形の特殊なものにも対応可能。また、「特殊染み抜き」や、抜けてしまった色を一部染色する「色掛け」、「撥水加工」、「折り目加工」など、通常のクリーニングと組み合わせるオプションもあります。

クリーニングに出す時には、おまかせではなく「ここのシミを落としたい」など、しっかりと要望を伝えるとよいそうです。

すぐに洗えるのがおうち洗いの強み

クリーニング店では、素材や汚れごとに洗い方を変え、丁寧に洗浄してくれます。ただし、おうち洗いの方がいい場合もあるのだとか。どういうケースなのでしょうか。

「人のカラダから出る汗や尿、血液といった汚れや、飲み物や食べ物の多くは、付いたばかりなら水で落とせます。染み込んだり、乾燥しないうちに洗濯できれば、きれいに取れる可能性が高い。すぐに洗濯できるのがおうち洗いのメリットでしょう」

衣類などに汚れが残る原因は次の3つが大きいのだそう。

1.放置
汚れたまま放置すると酸化して、もともと無色透明なものでも黄色や茶色に発色し、落ちにくくなります。

2.タンニン系の色素
紅茶、コーヒー、ワイン、料理のソースなど、タンニン系の色素が入っているものも、色素が残る可能性があります。

3.乾性油
料理など、加熱された油が含まれていると、水だけでは落ちにくくなります。

逆にこれ以外の場合は、おうち洗いでもきれいに落とせる可能性があります。

「デリケートな衣類のおうち洗いは、念のために洗濯ネットに入れて1点ずつ手で押し洗いするのがおすすめ。30度以下のきれいな水を使ってください。脱水は時間を短くして、その後はすぐに取り出し、濡れているうちに形を整えることが大事です。ニット衣類は重みで伸びないように市販の平干しネットを使って平干しにしましょう」

日常的な衣類は「ドライアップ」でのおうち洗いを

コートやスーツなど、型崩れが気になるものや、アイロンがけが難しいものはクリーニング店に頼みたいところ。一方で、日常的に着用するセーターやブラウス、スラックス、スカートなどは、汚れが目に付く前に気軽に洗いたいですよね。

サンスターの「ドライアップ」なら、押し洗いよりもさらに素材にやさしい「つけこみ洗い」で、デリケート素材のお洗濯ができます。通常、おうちでの水洗いは油汚れが落ちにくいものの、親油性のある「洗浄助剤 グリコールエーテル」が配合されていることによって油汚れを落とします。また、抗菌成分配合で菌の繁殖を抑えてくれる(※1)点も特徴のひとつ。ニオイのもととなる雑菌の繁殖を抑えたり、抗ウイルス作用も確認しています(※2)(※3)。

最近では毎日お洗濯している方も多い布マスクも、ドライアップでつけこみ洗いすれば、形を崩さず油汚れなどをさっぱりと落としながら、菌やウイルス対策ができます。

お洗濯の取り扱い表示(タグ)で、「家庭洗濯禁止」のマークがついているものはおうち洗いに適していません。迷った際は、お洗濯マニュアルを確認してドライアップで洗える衣類かチェックしてみましょう。

ドライアップで洗うステップは次の通り。

 1.洗濯液につけこむ
 2.洗濯機で脱水
 3.新しい水でつけこみすすぎ
 4.洗濯機で脱水
 5.乾燥(陰干し)

洗濯機で洗う場合は、「おうちでクリーニングコース」「手洗いコース」など、を選択し、洗濯機の取扱説明書に沿って洗います。

詳しくは、「お洗濯マニュアル」の説明に沿って洗いましょう。(「お洗濯マニュアル」は、商品にも付属しています)

着る時間の長いセーターやブラウス、布マスクなどは、気がついた時におうち洗いをして、汚れを放置しないようにしたいですね。また、ダウンジャケットも洗える場合があるので、タグを確認して大丈夫であれば、ぜひおうち洗いを試してみてください。

※1 すべての菌の繁殖を抑えるわけではありません
※2 すべてのウイルスを減少させるわけではありません
※3 試験方法:素材の異なる2種の布マスクにて、エンベロープウイルス1種で効果を検証。(前処理…2L の水に2mLのドライアップを溶かし、3分つけ込み軽くタオルドライ。つけこみすすぎ 1分、軽く絞ってタオルドライののち自然乾燥)

取材・記事 栃尾江美

おしゃれ着の汚れをしっかり落とします
 

大事な衣類がご家庭で簡単に洗えるドライアップ。大切な衣類(※)をたった3分のつけ込み洗いで、簡単にご家庭で洗うことができます。
※すべての衣類が洗えるわけではありません。詳しくは取扱説明書でご確認ください。

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