コラム
2021/09/01

子どもの好き嫌いを減らしたいから。野菜のスムージーではじめるバランス食

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「子どもに好き嫌いが多い」「野菜をなかなか食べてくれない」など、子どもの好き嫌いに関する悩みは尽きないのではないでしょうか。健康のために、バランスよく食べてほしいと願うのが親心。子どもの「食べ物の好き嫌い」に対して、どう付き合って、どう取り組んでいけばいいのか、『食べない子が変わる魔法の言葉』の著者である山口健太さんにお伺いしました。

監修者プロフィール

 
山口健太(やまぐち けんた)
株式会社日本教育資料代表取締役、一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会代表理事、「月刊給食指導研修資料|きゅうけん」編集長。自身が「食べない子」だった経験を持ち、「食べない子」専門の食育カウンセラーとしてママや教育者を対象に全国で講演などを実施。著書に『食べない子が変わる魔法の言葉』(辰巳出版)など。

子どもに好き嫌いが多い4つの理由

子どもを持つ親としては「好き嫌いなく、バランスよく食べてほしい」と思いますよね。ただ、「バランスよく食べなくてはいけない」「野菜もしっかり食べるべき」とこだわりすぎてしまうのはよくないようです。

「もちろん、理想としては好き嫌いなく食べたほうがいいのです。でも、『食べられないものがあってはいけない』ということではありません。」と山口さん。

「食べられたほうがいいのは、そのほうがより楽しめるからです。『おいしい』と感じること自体が楽しいし、さらに友だちや家族と共有できるとよりいいですよね。
『食べさせなくてはいけない』とこだわると、デメリットが多くなります。食卓の雰囲気が悪くなり、食べること自体が楽しくなくなってしまいます」

そもそも、子どもに好き嫌いが多いのは、理由があります。4つの理由について山口さんに教えていただきました。

<感覚的な理由>
子どもは2歳ごろから舌の細胞である「味蕾(みらい)」が一気に発達するため、味を強く感じ、大人よりも苦みなどを感じやすくなります。野菜の苦みなどが際立っておいしく感じないのです。

<視覚的な理由>
本能的に、人間は「青いもの」を警戒する傾向があります。そのため、野菜などを食べるのに気が進まないのです。

<機能的な理由>
子どもは噛む、飲み込むなどの機能が十分に発達していません。硬い肉や、繊維の残る野菜などは「噛みにくい」「飲み込みにくい」などの理由で食べなくなることがあります。

<精神的な理由>
「食べ物を残すと怒られる」といった経験があると、食卓に向かうのが負担になり、より食べなくなることがあります。

これらの理由を踏まえ、子どもの気持ちを理解したうえで、楽しく食べられるよう促していきましょう。

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「だまして食べさせる」「食べないと怒る」のはNG!

「嫌いなものも食べられるようになってほしい」という思いから、親がやってしまいがちなことに「だまして食べさせる」があります。ところがこれは、逆効果なのだとか。

「野菜が嫌いでも、小さく刻んだら食べられる、ということは大いにあります。よくあるのは、ハンバーグに混ぜて食べやすくするようなケース。その工夫はとてもいいのですが、野菜が入っていることを子どもが認識していないとしたらその方法はおすすめできません。『お肉だ!』と喜んで食べたのに野菜が入っていたとしたら、期待感とがっかり感のギャップが大きくなり、よりマイナスのイメージを持ってしまいます。野菜が入っていることも伝えて、チャレンジしていきましょう

でも、事前に「あなたが苦手な玉ねぎとにんじんが入っているよ」などと教えたら、最初から食べなくなってしまうリスクもあるのでは…。

「確かに、その時は食べないかもしれません。でも、長い目で見た時に、お母さんとの信頼関係が積み重なっていくんです。むしろ信頼関係がないと、常に食べるのが怖くなってしまいます。しばらく続けて安心感が培われると『食べても大丈夫かも』と思うようになってきます

同様に、ひと口食べて吐き出してしまうような場合も、怒らずに受け止めてあげましょう。子どもが「おくちに入れたものを吐き出してはいけない」と思っていると、「怒られるからおくちに入れないほうがいい」と、食わず嫌いになりやすいのです。

食べられるようになるための5つのステップ

嫌いなものを無理強いしないとはいえ、食べられるものだけを食卓に出していては、食べられるものが広がりません。多くの子どもは、好きなものから食べていきますが、まだおなかがすいていたら、ほかに食べられそうなものに手を伸ばします。そのあと、時には「苦手かもしれない」というものに気持ちが向くこともあります。

食べられなかったものが食べられるようになるには、5つのステップがあるそうです。

1.知らない
2.知っている
3.興味を持つ
4.触れる
5.食べる

「『興味を持つ』『触れる』の段階で、観察したり、箸でツンツンとつついたり、かじったりするので、その行為を理解してあげてほしいですね。『食べ物で遊んではいけません』などと怒ってしまうと、ステップを踏めなくなってしまいます」

そのステップを促すために、親ができることは何でしょうか。

「ポイントは、好きな味や食感から少しずつ広げていくことです。ニンジンのサラダが嫌いな子どもに、同じメニューを出し続けていてもなかなか手を出せません。それよりは、普段の食事から『やわらかな食感が好き』『ポタージュのような甘みが好き』といった好みを把握し、それを活かして、食感や味を変えて出してみるのがよいでしょう。食べられた料理に対して、『これもニンジンなんだ!』と思えれば、苦手意識が少しずつ減っていきます

まずは野菜のスムージーからトライしても

おいしい野菜ジュースを飲めるようになることで、野菜への苦手意識が取り除かれることもあります。「にんじんが入っているけど、飲んでみる?」と声をかけてからトライするとよいでしょう。

「初めてのものが苦手な子どもや、こだわりが強い子どもなら、容器そのままではなく、いつも使っているコップに入れ替えてあげるのも効果的です。お母さんが目の前で移し替えてあげると、より安心感が高まるでしょう。『自分でやってみたい!』となることもあります」

サンスターの「SODATECO(ソダテコ) やさいではぐくむスムージー」は、国産素材100%で野菜を厳選し、ビフィズス菌発酵人参ピューレで発酵のパワーも。好き嫌いを減らすための取り組みとしてはもちろん、しっかり栄養が取れるので安心です。

もし最初の1回で飲めなくても、お料理に入れたり、ホットケーキやシャーベットにしてみたり、「少し味を変えてみたけどどう?」と子どもと相談しながら続けていくといいそうです。

もっとも大切なのは「楽しく食べる」こと!頑張っておくちに入れただけでは、克服したとはいえません。楽しいからこそ、自分から食べるようになり、本当の意味で克服できます。バランスよく飲んで食べて、楽しい食事を家族で楽しみたいですね。

2021年5月19日公開、2021年9月1日更新

取材・記事 栃尾江美

野菜嫌いの子どもにも無理なく楽しく飲める
 

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