コラム
2023/09/14

ハグキ下がりは「加齢」以外にも原因が!?50代以降もきれいなハグキでいるために今知りたいこと

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40~50代で増えてくるオーラルケアの悩みのひとつが「ハグキが下がってきた…」という声。悩んではいるけれど、なにが原因なのか、どうしたらいいのかわからないという人も少なくありません。そうなる前に、ハグキ下がりの原因やお手入れ方法を知って、将来のために健康的なハグキを保ちましょう!

監修者プロフィール

 
佐藤茉由(さとうまゆ)
サンスター株式会社 オーラルケアマーケティング部 GUMグループ。「G・U・M」ブランドの、歯みがき剤に関するマーケティングを担当。

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そもそもハグキはなぜ下がる?原因は加齢だけじゃない!

ハグキが下がるメカニズムには、加齢以外にもさまざまな原因があるといわれています。
主に挙げられるのは以下のような項目です。

  • 歯周病
  • みがきすぎ(オーバーブラッシング)などの不適切なブラッシング
  • 食事
  • 日頃の生活習慣

なかでも代表的な原因といわれているのが歯周病。まずは佐藤さんに、歯周病がどのような作用でハグキを下げてしまうのか、その仕組みをうかがいました。

「もともと歯周病にかかっていなくても、歯周病菌自体はお口のなかに存在します。そのひとつが、歯周プラーク(歯垢)に潜む細菌。この歯周プラークがうまく取り除けていないと菌自体が増殖するとともに毒素を放出し、ハグキに炎症や損傷を起こします。

そして炎症によって、ハグキの組織を分解する物質が過剰に活性化してしまい、進行すると歯肉以外の歯の骨(歯槽骨)まで分解してしまうんです。それがハグキ下がりの仕組みとなっています」(佐藤茉由さん・以下同)

普段の歯みがきで意識したい2つのポイント

骨まで溶けたハグキは、一度下がってしまうと元には戻りません。ハグキ下がりを伴う歯周病を予防することは、非常に大切だといえるでしょう。では、健康的なハグキを維持するために、どんなことを意識すればよいのでしょうか。

①歯周プラークの除去に適したアイテムを使う
まずは、ハグキに炎症や損傷を起こす原因であり歯周病菌のすみかである、歯周プラークに対するアプローチが重要だといいます。

「歯周プラークをしっかり除去するためには、プラーク除去に適したハブラシや歯間ブラシを使用すること、また、歯周病予防効果だったり、ハグキの腫れなどを抑える抗炎症剤が入った歯みがき剤を組み合わせたりすることがおすすめですよ」

②正しいハブラシ選びとみがき方で、オーバーブラッシングを防ぐ
基本の手入れは、毎日の習慣である歯みがき。最適なハブラシの選び方や正しいブラッシングについてもポイントがあると話します。

「歯周病予防の観点でいえば、歯周プラークをしっかり除去できるハブラシが最もおすすめです。例えば、ハブラシの毛に細さや弾力があることですね。これにより、歯周ポケットに毛がしっかり入り、歯周プラークをしっかり弾き出してくれます。

ブラッシングに関してのおすすめは、鉛筆を持つように握る、ペングリップというスタイル。余計な力が入らないのでハグキを痛めにくく、オーバーブラッシングにもなりにくいという特徴があります」

みがく際には、どれだけの力を入れ、どのように動かすのかもポイント。歯に対し、ハブラシをどのように当てればよいのでしょうか。

「みがく際の力の目安としては、毛先が潰れない程度のやさしいブラッシング。これだけでも、十分に歯周プラークが落ちるといわれています。あまり強く当てすぎずにみがくことを心掛けていただけたらと思います。また、大きくではなく小刻みに動かし、歯と歯の間に毛先が入るようにみがいていただくのがよいかと思います。

ハブラシを当てる角度に関しては、歯周病予防の点ではハグキと歯の間にハブラシを斜め45度に当てるのが目安です。こうすることで毛先が歯周ポケットに入りやすくなり、より効果的に根元の歯周プラークまで落とすことができますよ」

新製品「ハグキラボ」シリーズは、健康的なハグキの維持におすすめ

“歯周病菌とたたかう”をコンセプトに掲げるオーラルケアブランド「G・U・M」。そんな同ブランドが新たに開発したのが「ガム・ラボ」シリーズで、2023年9月13日に歯みがき剤(「ガム・ハグキラボ デンタルペースト」、「ガム・知覚過敏ラボ デンタルペースト」)と7月より順次自然切替にてハブラシ(「ガム・ハグキラボ デンタルブラシ」)が新発売されました。

「ガム・ハグキラボ デンタルペースト」の特徴は、3つの歯周病要因すべてにアプローチしていることです。

歯周病が起こるメカニズムについて説明すると、その過程には3つの要因が挙げられると佐藤さん。1つは歯周病菌の増殖、2つめはハグキの炎症、そして3つめはハグキ分解物質によるハグキ組織の分解です。

「『ガム・ハグキラボ』シリーズでは、『G・U・M』に搭載している“歯周病菌の殺菌や菌の増殖抑制”、“ハグキの炎症を抑える”働きに加え、“ハグキ分解物質の働きを抑える”ことで、ハグキを分解する原因物質に直接アプローチします。つまり、ハグキのためのコンプリート処方でハグキの健康を守り、歯周病予防ができる商品となっています」


※イラスト上の紫の歯車はハグキ分解物質 、 ピンクの輪っかはβ-グリチルレチン酸を示しています。
※イラストはイメージ図です。

そして「ガム・ハグキラボ デンタルブラシ」は、毛先と弾力毛に特徴をもったハブラシです。

「毛先が3本に分かれた超極細の独自構造となっているのですが、根元は太いのでしっかりとした弾力があります。この、超極細の弾力毛がハグキに優しく当たりつつ、細かい毛先が歯周ポケットにも入り込むので、歯周プラークもしっかりと弾き出してくれます。形状別など5種類のラインナップを用意しておりますので、お口の状態やお好みに合わせて選んでいただけたらと思います」

普段の生活習慣も心がけて、いつまでもきれいなハグキを維持しよう

きれいなハグキを守るためには、日ごろの生活習慣にもポイントがあります。ハグキをやさしくマッサージするハグキマッサージもおすすめです。

※「歯ぐきマッサージ」関連記事はこちら

また、喫煙をやめることや、食べ物をよく噛み唾液と食べ物をしっかりと混ぜること、バランスの取れた食事をとって日常生活でのストレスを解消し、リラックスすることも大切です。食事に関しては、積極的に摂ることがおすすめな栄養素があるとか。

「歯を支えているのは骨組織(歯槽骨)です。歯槽骨の骨密度の維持にとても重要なのが、カルシウムやイソフラボンなんですね。特に女性の場合、加齢とともにエストロゲンという女性ホルモンが減少し、骨も弱まるといわれており、その点でもカルシウムは大切です。また、ビタミン類ではビタミンeがハグキによいといわれていますので、こういった成分が豊富に含まれる食材を積極的に摂ることもおすすめです」

習慣であるからこそ、日々のお手入れでその後に差が出るオーラルケア。ハグキ下がりの代表的な要因である歯周病を予防するためにも、毎日の歯みがきや生活習慣には意識をもって取り組みたいところです。ぜひ、本稿のアドバイスを参考にしてみてください。

取材・文/中山秀明
イラスト/株式会社ファントムグラフィックス

23年9月13日発売「ガム・ラボシリーズ」
 

3つの歯周病要因すべてにアプローチ

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