コラム
2021/12/02

知覚過敏を悪化させずに、好きなものを食べたい時の4つのヒントとは

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もしかして知覚過敏かな…と思ったら、これ以上症状を悪化させる食べ物や飲み物はなるべく避けたいですよね。でもやっぱり好きなものは食べたい!飲みたい!そんな時に有効な4つのヒントを、歯科医院の管理栄養士に教えていただきました。

監修者プロフィール

 
前絵理(まえ えり)
医療法人靖正会 萱島駅前歯科クリニックTC歯科管理栄養士。食品業界に約13年勤務し、あらゆる角度から食について勉強したのち、歯科業界へ。現在は「歯科に来院される患者様の健康観を高める」という信念のもと、口腔内から全身までトータルの健康と疾病予防をサポート。歯科医療従事者へ歯科食品栄養学のセミナーなども実施している。

知覚過敏を悪化させずに好きなものを食べるための4つのヒントとは?

冷たいもの、熱いもの、甘いもの、酸っぱいものを食べると、歯がしみたり、時には鋭い痛みを感じる知覚過敏。原因は、歯周病、加齢などでハグキが下がる「歯肉退縮」や酸性食品等による「エナメル質の喪失」によって歯の象牙質が露出してしまい、外部からの刺激が「(歯髄)神経」に伝わってしまうというものです。

詳しくはこちら>>
「知覚過敏かも?」と思ったら。症状やケアの方法をチェック

こうなると、好きな食べ物であっても敬遠しがちに。でも前さんは「知覚過敏の悪化を抑えながら食事を楽しむヒントがあるんです」といいます。知覚過敏の悪化や症状を抑えながら食事を楽しむための4つのヒントを一緒に見ていきましょう。

ヒント1:柑橘類は「一緒に食べる」

知覚過敏は歯の象牙質に刺激が当たることで起こります。柑橘類はその酸っぱさから、歯にしみる食べ物のひとつですが、同時に酸性でもあるため知覚過敏を悪化させる(歯を溶かす)食べ物でもあります。ですが、どうしても食べたい、けれど悪化するのはいや、という時はどうすればいいでしょう。

「そのような時は、ヨーグルトと柑橘類を一緒に混ぜて食べてしまいましょう。ヨーグルトで包んで食べれば、柑橘類の強い酸味が知覚過敏を感じる場所にダイレクトには接触しにくくなります。」

ヨーグルトはカルシウムやリンを多く含むため歯を溶かすのを緩和してくれる点もあるそう。また、ヨーグルトは食べる少し前に冷蔵庫から出し、常温に近い状態で食べるのがおすすめとのこと。その際、ヨーグルトは長時間常温で放置したりせずお早めにお召し上がりください。

ヒント2:知覚過敏の原因となりやすいものは「ローテーションする」

歯を溶かし知覚過敏を引き起こす原因になりやすいものを食べたり飲んだりし続けると、ますます知覚過敏が進んでいくリスクを高めます。例えば、実は酸が強くて歯にダメージの強いワインなどが好きな人は要注意。

「食べ物や飲み物はローテーションを心がけると良いでしょう。例えばお酒ならワインよりpH値(酸の強度)が低いウイスキーや焼酎を選ぶ日をつくれば、歯への負担を減らすことができます」

たまには休肝日ならぬ「歯のためのお休みの日」も取り入れて。

ヒント3:調味料やおつまみは「組み合わせを意識する」

意外に見逃しがちなのが食事に使う調味料やおつまみ。知覚過敏を悪化させないようにするためには、組み合わせを意識しましょう。

「例えば野菜スティックは、酢を利用した酸性のマヨネーズやドレッシングをあわせがちですが、ゴマ油と塩でいただくなどの工夫で知覚過敏の悪化を避けられます。

ワインが好きでよく飲むということであれば、おつまみとしてチーズをあわせるのがおすすめ。チーズにはカルシウムやリン酸、カゼインといった成分が含まれているため、唾液の再石灰化のサポートなどをしてくれるといわれています。そのため、結果として歯にかかる負担が和らぐよう手助けをしてくれます」

これからの季節、家族の食卓によく登場する鍋料理も、酸性のポン酢ばかりではなく、たまには出汁そのものや味噌、スパイスなどで味わうなど、楽しみを広げながら歯を守る工夫をしてみてください。

ヒント4:「咀嚼回数」を増やす

唾液には酸性に傾いたお口の中を中性に戻してくれる重要な役割があり、歯へのダメージを減らしてくれます。ではどうやったら唾液をたくさん出すことができるのでしょうか。

「唾液をたくさん出すためには、咀嚼回数を増やせる食べ物を選びましょう。例えば干しいも、ナッツ、野菜スティックなどは、歯への酸のダメージが少ないだけでなく、咀嚼回数が増えるという面でも優秀」

肉好きならハンバーグよりもステーキというように、よく噛める食品は何かということを意識してみましょう。

適切なハブラシ選びも大切

歯みがきでプラーク(歯垢)を除去して歯周病を防ぐことは、ハグキ下がりによる知覚過敏の発生を防ぐのにも重要です。食べた後は必ず歯みがきをして歯をケアしたいもの。知覚過敏はブラッシング圧が強すぎるのも原因となることがありますし、痛みを感じて充分にみがけていない場合もあります。ハブラシ選びも大切ですね。と前さん。

そこで、知覚過敏や歯肉炎などブラッシング時に痛みを伴う方向けの『ガム・プロケア ハイパーセンシティブ デンタルブラシ』を前さんに試していただきました。

「毛先が柔らかくて、優しくみがけますね。最近の女性はお口が小さい方が多いので、小さいサイズのヘッドがあるのもいいですね」

ガム・プロケア ハイパーセンシティブ デンタルブラシのヘッドサイズは3種類。根面の露出が軽度な方向けの「3列コンパクト」、根面が露出して痛む方には「4列コンパクト」と、さらにヘッドが小さい「4列超コンパクト」があります。

また、知覚過敏や歯周病の方でも優しくみがけるように、毛先はハグキにやさしくあたる歯周ケア毛と、3本に分かれた毛先が歯周プラーク(歯垢)をしっかり掻き出すハグキケア毛の2種類。歯とハグキに優しく当たりながら、しっかりと歯周プラーク(歯垢)を除去します。


『ガム・プロケア ハイパーセンシティブデンタルブラシ』#318<3列コンパクト>、#418<4列超コンパクト>、#518<4列コンパクト>各380円(税込418円)

「ハブラシ選びはもちろん、ブラッシングの内容や強弱も大切です。ぜひ歯科医院へ行って、みがく強さなどみなさんにあったブラッシング方法のアドバイスを受けてください」

そして知覚過敏かな、と思ったら歯科医院で原因と状況を把握して適切な治療を行うことが大切。そのうえで自分にあった普段のケアを心がけるようにしましょう。

取材・記事 岩瀬大二

好きなものを食べたら知覚過敏専用ハブラシでケアを
 

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