コラム
2020/12/03

【皮膚科医監修】マスクによる肌荒れ。トラブル別の原因と対策

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マスクをすることが多くなって、吹き出物や乾燥、かぶれなど、肌荒れをすることが多くなったという人が急増中です。そこで、肌荒れの原因やスキンケアの方法、マスクの選び方などについて専門家にお聞きしました。

取材先プロフィール

 
三宅真紀(みやけ まき)
表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長。日本抗加齢医学会専門医。丁寧できめ細やかなカウンセリングとレーザー治療の高い技術に定評がある。美容やスキンケア全般に豊富な知識をもち、テレビや雑誌などにも多数出演。
https://omotesando.info/

マスクで肌荒れしてしまう理由とは?

マスクをしていると、さまざまな肌荒れが起こりがち。なぜ、吹き出物ができたり赤みが出たりしてしまうことがあるのでしょうか?

「肌荒れの主な原因として、マスクの付け外しによる摩擦、マスク内の高湿度状態、マスクの素材アレルギー、マスクを外した時の急激な乾燥などが考えられます」と三宅先生。詳しく見ていきましょう。

●マスクの付け外しによる摩擦
1日に何度もマスクを付けたり外したりする時の摩擦で肌が傷つくことにより、乾燥、バリア機能の低下、かぶれなどが起こることがあります。肌が乾燥すると、ニキビの原因菌のエサになる皮脂の分泌が活発になり、ニキビの原因にも。また、摩擦はシミの一種である肝斑の原因にもなります。

●マスク内の高湿度状態
マスク内は呼吸と皮脂・汗の分泌により、高湿度状態。ニキビの原因菌である皮脂を食べて増えるアクネ菌をはじめとする雑菌が増えやすく、ニキビや皮脂かぶれを起こしやすくなります。

●マスクの素材アレルギー、洗剤の残留
素材や体質よっては、毎日付けているうちにアレルギーを獲得してしまい、アレルギー症状による肌荒れ、赤み、湿疹、痒みなどが起こることもあります。コットンやウレタン素材などの洗えるマスクの場合、残った洗剤による肌荒れも考えられます。違う素材のマスクを試す、洗剤を見直す、しっかり洗い流すなど工夫をしましょう。

●マスクを外した時の急激な乾燥
マスクを外すたびに、マスク内の湿度が急激に低下し、肌から水分が奪われて乾燥します。つまり、入浴後の肌のような状態になるのです。乾燥した肌はさらに皮脂を分泌することで肌に潤いを与えようとし、皮脂を食べるアクネ菌や雑菌が集まり、ニキビや皮脂かぶれが発生するなどの悪循環を引き起こします。

マスクで肌荒れしないためのコツは?

マスクによる肌荒れを防ぐためには、マスク選びはどうしたらいいのでしょうか。

肌荒れしやすい人は、天然素材のマスクを選ぶと良いでしょう。ガーゼ、コットン、シルクなどはアレルギーや摩擦が起きにくいのでおすすめです」

さらに摩擦を防ぐために、マスクを外す際は上下にずらすのでなく、耳から外すようにするとより効果的です。

また、マスクをする時のメイクはどうしたら良いかも迷うところ。

「前提として、マスクをしている部分にも紫外線対策などのベースメイクは必要です。マスクをしている部分としていない部分の日焼けのムラを防ぐためにも、メイクは顔全体にするのがオススメです。
その上でまず、摩擦や乾燥を防ぐために、クリームなどでしっかり保湿をしてからメイクをするのがポイントです。肌荒れしている時はできるだけナチュラルメイクを心がけて。しっかりメイクだと、落とす時に強いクレンジング剤を使わないといけないので、肌に負担をかけてしまいます。また、汗をかいたらこまめに拭き取り、雑菌を繁殖させないことも大切。拭き取った後は保湿をするとさらに良いでしょう」

マスクでトラブルを起こした肌の解決法

それでは、今、トラブルを起こしている肌はどのようにしてケアするのが正解でしょうか。

「基本は肌を清潔にして、潤いを保つことが大切。ただ、ニキビ・吹き出物、乾燥、かぶれ・湿疹など、トラブルによって注意すべきことは異なります。以下のトラブル別セルフケアを参考にしてください」

●ニキビ・吹き出物
家に帰って手を洗ったらすぐにマスクを外し、よく泡立てた洗顔料で洗顔し、しっかりと保湿をすることを習慣づけましょう。洗顔しないまま過ごすと乾燥と雑菌の繁殖が続き、ニキビ、吹き出物が悪化します。

●乾燥
基本的には、ニキビ・吹き出物と同じ対策を。乾燥からのバリア機能悪化により、湿疹、かぶれなどの肌トラブルもありえるので、洗顔料は肌への負担の少ないものを使うのがおすすめです。保湿もよりたっぷりとしましょう。

●かぶれ・しっしん
洗顔料も保湿も、ひりひりするものは肌に刺激を与えてしまうので、使うことを避けてください。マスクの素材や、マスクを洗う洗剤の見直しもしてみましょう。

まだしばらくマスクが手放せない日々が続きそうです。肌をできるだけ清潔に保ちながらしっかり保湿をし、肌荒れしないよう上手に付きあっていきましょう。

肌トラブルはできるだけ早く解決するのが、痕を残さずきれいな肌を保つコツです。セルフケアで改善が見られなければ、早めに皮膚科を受診しましょう。

取材・記事 古屋美枝
撮影 石原敦志(三宅先生)

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