日々の生活で「もやもや」「あるある」を感じることはありませんか?そんなみなさんの声を大募集する企画。第4回は「嗚呼、いつの間に!?肌悩みあるある」です。クラブサンスター会員様に2021年5月にアンケートを行い、総勢292名にお答えいただきました。記事の後半ではみなさんから寄せられた疑問やお悩みに、専門家がお答えします。
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〈嗚呼、いつの間に!?「肌悩みあるある」〉調査概要 調査方法:インターネット調査 調査対象:クラブサンスター会員 調査期間:2021年5月25日~5月31日 サンプル数:292
まずはみなさんの肌の悩みからみていきましょう。全世代で悩みの上位にあがったのは「シミ」と「乾燥・かさつき」です。特に「シミ」は40代以降すべての世代で1位となり、世代問わず共通の悩みということがうかがえます。女性だけでなく男性がシミに悩む声も多かったですよ。
〈嗚呼、いつの間に!?「肌悩みあるある」〉調査概要 調査方法:インターネット調査 調査対象:クラブサンスター会員 調査期間:2021年5月25日~5月31日 サンプル数:292
世代別の傾向も見てみましょう。30代以下、40代でみられたのは「毛穴の開き」や「毛穴の黒ずみ」といった毛穴のトラブル。40代特有の悩みとしては「ほうれい線」もあがりました。会員のみなさんからはこんなトホホな声が…。
〈嗚呼、いつの間に!?「肌悩みあるある」〉調査概要 調査方法:インターネット調査 調査対象:クラブサンスター会員 調査期間:2021年5月25日~5月31日 サンプル数:292
50代・60代以上の悩みとして多くあがったのは「シワ」や「たるみ」です。中には、「たるみ」なのか「シワ」なのか、わからなくなってしまったという意見も。重力にはなかなか抗えませんね。
それでは、会員のみなさんから教えていただいた、お肌にまつわる泣き笑いエピソードをお届けしていきましょう。
1.信じたくない!シミよ、幻であれ…!
2.マスク生活の悲喜こもごも
3.オンラインの恐怖! 画面に映る現実
4.クマ出没要注意!
※ガオるは北海道弁で「やつれる」の意味もあるそうです。
5.子どもが不思議がる「線」の正体は…。
6.ほかにもこんな「あるある」エピソード
度々訪れる、お肌の「曲がり角」。知りたいことは尽きないですよね。そんなわけで、会員のみなさんから寄せられたお肌の疑問や、質問のうち多かったものを、皮膚科医の三宅真紀先生に答えていただきました。
1.増えるシミ、まずは紫外線予防の徹底を
まず、会員のみなさんからもっとも多く寄せられたのが「シミ」に関する質問。シミを作らないための予防法や、できてしまったシミのケア方法を聞きたいという声が多くありました。
「シミ(老人性色素班)の主な原因は紫外線です。とにかく日焼け対策が重要で、日焼け止め、帽子、日傘、サングラスなどを活用しましょう。目から入った紫外線でもメラニンが増えます。スマホやパソコンから発するブルーライトもシミの原因になりますので、ブルーライトをカットする眼鏡もおすすめです。シミの出方は、体質と、これまで紫外線をどれだけ浴びたかにより、個人差があります。紫外線を徹底的に予防し、シミ対策の基礎化粧品も積極的に使いましょう」
マスク着用が当たり前になっている今だからこそのシミ対策もあるようですよ。
「マスクは種類によっては紫外線が通過するので、マスク内の日焼け止めも忘れずに。できればUVカット効果のあるマスクを選んでください。UVカット機能マスクでも、マスクがずれて境界の部分が日焼けしやすいので、日焼け止めは顔全体に塗る方がいいでしょう」
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2.長引くマスク生活、乾燥や肌荒れを防ぐには?
会員のみなさんからは、長引くマスク生活でニキビや肌荒れなどのトラブルに悩むことが増えたという声も多く寄せられました。どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
「マスクの付け外しによる摩擦で肌が傷つくことにより、乾燥、バリア機能の低下、肌荒れ、かぶれなどが起こることがあります。マスクを外すことにより、マスク内の湿度は急激に低下し、水分が奪われお肌は乾燥します。乾燥した肌はさらに皮脂を分泌することで肌に潤いを与えようとし、皮脂を食べるアクネ菌や雑菌が集まり、ニキビや皮脂かぶれによる肌荒れになるなど悪循環を起こすのです。
対策は、マスク内に汗をかいたらこまめに拭き取ること。拭き取った後は保湿をするとさらに効果的です。家に帰ったらマスクを外し、すぐに洗顔とたっぷりの保湿をしましょう。マスクをつける前の朝のお手入れも、摩擦や乾燥を防ぐために、仕上げはクリームなどでしっかり保湿することが大切です」
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3.カサカサ…乾燥肌のケア。夏は冷房にも要注意
「化粧水をたっぷり使って保湿するのにすぐに乾燥してしまう」と乾燥肌のお手入れに悩む方も多くいらっしゃいました。肌の乾燥が気になる方は、乳液やクリームも使い水分を逃さないことがポイントです。
「化粧水のみでの保湿だと水分が蒸発しやすいので、乳液やクリームなど油分が入った化粧品も使うことでお肌の潤いが守られます。また、乾燥肌の人がオイルタイプのクレンジングを使うと皮脂を取り過ぎてしまい、乾燥が悪化する事が多いので、ミルクタイプやジェルタイプがおすすめです。ヒアルロン酸などの保湿成分の含まれたクレンジングを使うとさらにいいですね」
特に、夏の時期に気を付けたいのは、冷房によるお肌の乾燥だそうです。
「夜の冷房による乾燥対策としても、ケアの最後にはクリームなどでしっかり油分を補うのを忘れずに」
また、夏に使いがちなミスト化粧水は、直後には肌が潤うものの、しばらくするとお肌から水分が奪われて逆に乾燥しやすくなるのだとか。
「特に、乾燥肌の人はミスト化粧水のみのお手入れだとさらに乾燥する原因になります。ほかのお手入れと同じですが、乳液やクリームなど油分の含んだ化粧品も一緒に使ってミスト化粧水の水分が蒸発しないように気をつけましょう」
4.ほうれい線、シワ、たるみ…エイジングケアの基本は紫外線対策
歳を重ねることで増えるほうれい線・シワ・たるみといったお肌の悩みについてはどうでしょうか?
「20後半~30代女性のシワは表面の乾燥からくるものがメインなので、とにかく保湿を心掛けて。保湿を怠ると刻まれたシワになります。特に小皺の出やすい目もとはクリームで保湿をしましょう。
40代以降の女性は本格的にたるみが進行します。頬などの脂肪の重みによるたるみも顕著になるため、体重管理も重要です。男性は日焼け止めを塗る習慣のない人が多く、そのツケが30代以降、シワやたるみとなって徐々に現れます。男性も紫外線ケアと保湿を心掛けてください」
ほうれい線のケアを詳しく知りたいという方もたくさんいらっしゃいましたが、表情筋を鍛えることや体重管理に気を付けることが有効だそうです。
「表情筋の衰えから生じるたるみや、知らない間にクセになっている表情のシワはほうれい線悪化の原因になります。紫外線対策や保湿といった基本ケアに加え、唇を「チュー」の形に突き出し数秒キープするなど口周りの筋を鍛えることも、ほうれい線対策になります。太ったり痩せたりを繰り返すほどシワやたるみは増えますので、体重コントロールも意識しましょう」
お肌のお手入れの基本は何よりも保湿と紫外線対策。毎日のケアをちょっと意識するだけでコンディションは上向いていきます。ぜひ、専門家のアドバイスも参考にしながら、健やかな肌を目指しましょう。
取材・記事 清水美奈
イラスト なとみみわ
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