コラム
2020/10/01

40歳はターニングポイント!?この年齢からはじめたいオーラルケア

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10月14日~20日は「40歳からの健康週間」。厚生労働省が実施しているもので、「壮年期からの日常的な健康管理の重要性について広く理解と関心を深めてもらう」ことが目的とのこと。なるほど、40歳は体力や気力が満ちるか低下するかの分岐点でもあるかもしれません。

お口の環境も同様で、40歳までの準備と40歳からのケアが大切。40代から起きやすいお口のトラブルの現状、気をつけておきたいことについて、専門家にアドバイスをいただきましょう。

 
川田智恵子(かわだ ちえこ)
初雁歯科クリニック院長。歯学博士/日本アンチエイジング歯科学会認定医/NPO日本食育インストラクター協会所属。

40代のお口の中の7つのリスク

まず、40代のお口の環境について、川田先生によるとその実情はなかなか厳しいようです。

「厚生労働省が発表した『平成28年度歯科疾患実態調査結果』によると、歯ぐきからの出血がある人は40~44歳で48%にものぼります。40代では、広い意味の歯周病罹患者は約半数にのぼるんです。実際、私のクリニックでも歯周病検査を全員にしていただくんですが、同じような実感です」

この傾向は30代半ばから目立ちはじめ、40代には顕著になります。なぜ加齢によってお口の環境が悪くなるのか。その原因を川田先生にまとめていただきました。

つまりお口の環境の改善は、お口の中だけで解決するものではないことがわかります。

40歳からのお口の環境を改善するには

では改善するために意識するべきことは何でしょう。

まず1、2から。40代の多くが若い頃のむし歯治療で、かぶせものやブリッジなどの処置の経験者。その補綴物が長年放置されていると、そこから歯周病になりやすいのです。まずは歯科医院で現状をチェックしましょう。そこを基本の基本として「毎日のプラークコントロール」を心がけたいところですが…。

「補綴物が多いとハブラシを当てるのが難しく、ブリッジをしたり歯ぐきが下がっている部分は歯間ブラシやタフトブラシなどの補助清掃具を取り入れる必要があります。また口臭予防に関しては、舌ブラシの使用をおすすめしますが、同調査によると、まだまだ補助清掃グッズを取り入れていない人が約半分」

そして2の自己流のオーラルケアがさらなるお口の環境の悪化を招きます。40代ともなると、やり方が固まってしまっていてなかなか直せないという傾向もあるようで、川田先生によれば「自分ではハブラシをちゃんと歯に当ててると思っていても、実はなぞっているだけ」という実情があるそうです。

「歯科医院での定期的な歯のクリーニングや歯みがき指導を受け、セルフコントロールできる環境に戻すことが重要です。そこから普段のオーラルケアをはじめましょう」


40代からの歯科医院、まずはお口の状態と歯みがきの仕方をチェック、治療を通じて、少しずつ普段のオーラルケアへの意識を高めていくことが大切。

生活習慣とお口の環境の密接な関係

3と4は、ともにストレスと関連。

「40代ははたらき盛りであり責任世代。ストレスで知らず知らずのうちに歯を食いしばっています。そこから歯の破折や知覚過敏、歯の根っこの先端部分に病気が生じる根尖(こんせん)病変が生じやすくなります。
食事中も、柔らかいものを必要以上に強く噛まない。よく噛むと強く噛むは違う。ゆっくり食べることを心がけましょう

続く5は(4も含みます)お口の環境とカラダが密接に関係している証。40代ともなると疲れがたまりやすくなり、生活習慣病のリスクも高まります。それらが歯周病など、歯ぐきへ影響し、急に歯ぐきが腫れてしまうなどの症状として現れるのです。

「お口の環境はカラダからのサインをすぐに受け取りますので、ある意味警報としても機能してくれます」

逆にお口の環境が良ければカラダにもいい影響があります。川田先生は「さびないカラダ」を意識した生活、食習慣を心がけることでカラダもお口の環境も良好になるといいます。

暴飲暴食しない、適度な運動、抗酸化作用のある食物を意識したバランスの良い食事を心がけるという生活習慣病対策でもよくいわれること、そして、お口の自浄作用と免疫力アップのために、唾液分泌を促すようよく噛んで食べる。これを心がけてください」


活性酸素の抑制、抗酸化ビタミンといえば緑黄色野菜。皮膚や粘膜の健康、細胞質や血液内で活性酸素の抑制が期待できます。

40歳をお口のケアへの関心を高める機会に

「さびないカラダ」とともに意識したいのは「さびない心」。キーワードは「おしゃれ」です。

「お口のメンテナンスをおしゃれサイクルに加えてみるのはいかがでしょうか。歯の色や歯ぐきの色、口もとのしわが改善されることで、女性でいえば似合う口紅の色や服装が変わりますし、男性も自信を持って笑顔になれる。洋服やお化粧などと合わせておしゃれの一環としても、お口のケア、メンテナンスにも取り組んでいただきたいです

40歳になったことを、カラダの健康管理とともにお口のケアへの関心を高める機会にしてみてはいかがでしょうか。

取材・記事 岩瀬大二

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