こんにちは。サンスター研究員の関根です。
研究員が教える豆知識 第10弾の今回は、「自分にあったハブラシの選び方・ハブラシ交換のタイミング」について、ご紹介します。
みなさんは、今どのようなハブラシを使っていますか?それは、自分に合ったハブラシですか?
一人ひとり歯並びの状態が違ったり、虫歯になりやすい人もいれば、歯周病になりやすい人もいて、お口の状態は「十人十色」!また、手が大きいか、小さいかによって持ちやすいハブラシの形も変わってきます。人によって、合っているハブラシは違うんです。
また、自分に合っていないハブラシを使っていると、一生懸命みがいていてもみがき残しがあったり、歯ぐきを傷つけてしまう可能性があります。ハブラシは毎日使うもの。「たかがハブラシ」ですが、「されどハブラシ」なんですね!
現在お店には様々なハブラシが並んでいますよね。その中からみなさんはどのようにハブラシを選んでいるでしょうか?パッケージのキャッチコピーなどの文章を参考にして購入される方も多いと思います。
しかし、たくさん販売されているハブラシの中から自分に合ったものを選ぶのは、難しいと感じませんか?
そこで、今回は「自分に合った」ハブラシ選びの4つのポイントをご紹介したいと思います!
みなさん、“ハブラシのヘッド”といわれて、ピンときますか?“ヘッド”とは、ハブラシのどこのことがご存知ですか?ハブラシの、毛が植えられているところ(歯をみがく時に口に入れるところ)を、“ヘッド”といいます。
ヘッドの大きさは商品によってさまざまです。よく見ないと分かりにくいですが、実は長さや幅が異なっていているのです。
■ ヘッドの長さ
歯は1本1本とても小さく、また平らな部分や湾曲している部分など、形も様々です。ヘッドが長すぎるハブラシでは、そのような多様な形をしている歯の面に、きちんとハブラシの毛先を当てることができず、みがき残しが増えてしまうんです。そのため、ヘッドは細かくみがくことができる長さのコンパクトタイプがオススメです。
ヘッドは前歯2本分くらいの長さを目安にして、自分の歯の大きさに合ったものを選びましょう!
■ ヘッドの幅
歯並びが良くない方は、歯を1本ずつみがきやすいように、ヘッドの幅が小さいものがオススメです。
また、ブラッシングの小刻みな動作が苦手な方や高齢の方は、歯の面にしっかりと毛先をあてることができるように、少し大きい幅のハブラシも使いやすいですよ。
ハブラシの毛先をじっくりと見る機会はなかなかないとは思いますが、実は毛先にもいろいろな工夫がされていて、たくさんの種類があります。
毛先の形状は、主に「先端が丸く加工されているもの」と「先端が細く加工されているもの」に分けられます。毛先が丸く加工されているものは歯の面に当たる面積が大きいため、しっかりと歯垢(プラーク)を除去でき、むし歯が気になる方に適しています。一方、毛先が細く加工されているものは、歯と歯ぐきの境目など、細かい部分までみがくことができるので、歯周病が気になる方にオススメです。
ハブラシの手で持つところを、“ハンドル”といいます。
歯垢(プラーク)をしっかり除去するためには、歯の面に毛先をまっすぐ当てることが大切です。多くのハブラシのハンドルは、歯の面にまっすぐ当たるようストレートに作られていますが、太さや長さが違います。
もし、普段使っているハブラシのハンドルが使いづらいと感じる場合は、自分の手に合わせて、手の大きな方は普段使っているハブラシのハンドルより長めのもの、手が小さい方は細いものや短いものを選び、持ちやすさを試してみて下さい。また、太いハンドルのハブラシはつかみやすいので、手の不自由な方、握力の弱い方、高齢の方に適しています。
ハブラシのパッケージに書かれている毛のかたさには、「かため・ふつう・やわらかめ」などの種類があります。
歯ぐきが引き締まったピンク色で、正常な状態であれば「ふつう」のかたさがオススメです。
しかし、歯ぐきが腫れていて血が出やすい場合や、痛みがある場合などは、歯ぐきを傷つけないように普段よりやわらかいものを選ぶなど、その時のお口の状態によってかたさを変える必要があります。みなさんの歯ぐきの状態はいかがでしょうか?
特に糖尿病患者さんは歯周病リスクが高く、歯ぐきが腫れやすいと言われています。細かい部分までみがけるように毛先が細く加工してあり、歯ぐきを傷つけずやさしく当てられるハブラシを選んでオーラルケアをしましょう。
これまでご紹介した4つのポイント(ヘッド・毛先・ハンドル・毛のかたさ)をもとに、今使っているハブラシが自分にぴったりかどうか、確認してみてください。また、4つのポイントと合わせて、自分が「使いやすい、使い続けたい」と思うような感覚も大切にしてくださいね!
あなたに合った、お気に入りのハブラシでオーラルケアを続けましょう!
ハブラシを使っていると、毛先が広がったり、毛先の弾力がなくなるため、歯垢(プラーク)を落とす力が弱くなってしまいます。
基本的に1日2~3回歯みがきをしている場合、1ヶ月を目安にハブラシを交換しましょう。また、1ヶ月経っていなくても、毛先が広がっていたら、その時点でハブラシを交換することをオススメします。定期的にハブラシを交換して、自分に合ったハブラシを衛生的に保ちましょう!
今回ご紹介した内容から、自分に合ったハブラシを見つけられそうでしょうか?また、そのハブラシを上手に使えそうでしょうか?
ハブラシ選びや、歯のみがき方に困った時は、かかりつけ歯科医院の歯科衛生士さんに相談してみましょう!歯科衛生士さんは、みがき残しやすい部位や歯並び・歯ぐきの状態など、患者さんのお口の状態をよく知っていますし、みがき方指導のプロでもあるので、良いアドバイスが聞けるかもしれません。
自分に合ったハブラシを使いこなし、お口の健康を守りましょう!
歯科医がすすめる基本設計。
気になるお口の状態に合わせて選べる、充実のラインナップをご用意しています!あなたにピッタリのハブラシを探してみませんか。