コラム
2016/01/25

糖尿病予備群の方も要注意! HbA1c値とがんリスクの関係

1
916 views

今週の糖尿病ニュースでは、健康チャレンジとあわせてHbA1cに関連したこちらのニュースをお届けします。

HbA1c値が高いとがんリスクが上昇 がん予防のために治療が必要

「HbA1c値が高いとがんリスクが上昇する」。
ちょっとドキリとするニュースですよね。一緒に詳しく見ていきましょう。

(皆さんよくご存じだと思いますが)HbA1c値は、血液中の赤血球中に含まれるヘモグロビンがどれくらいの割合でブドウ糖と結合しているかを示す値です。

HbA1c値は糖尿病の診断基準のひとつとして、血糖コントロールの指標ともされています。

このHbA1c値とがんとの関連性はこれまで報告はあったものの、十分には解明されていませんでしたが、昨年末、これまでの糖尿病調査のデータを用いた研究結果が発表されました。

研究では、HbA1c値「5.0~5.4%」を基準として設定し、「5.0%未満」、「5.0~5.4%」、「5.5~5.9%」、「6.0~6.4%」、「6.5%以上」、「既知の糖尿病」の6つの群に分けて、グループごとのがん発症率を調査しました。

その結果、HbA1c値「5.0~5.4%」の全がん発症リスクを1とした場合、その他のHbA1c値では、がんの発症リスクは以下のように上昇したとのことです。

「5.5~5.9%」⇒ 1.01倍
「6.0~6.4%」⇒ 1.28倍
「6.5%以上」⇒ 1.43倍
「既知の糖尿病」⇒ 1.23倍


糖尿病予備群の段階であるHbA1c値「6.0~6.4%」のグループでも、がん発症のリスクが約1.3倍弱になるという結果から、HbA1cがそれほど高くない早い段階での治療や糖尿病の予防が必要であることがわかりますね。

HbA1c値が高いと、なぜがんの発症リスクが高まるかというと、高血糖はDNAを損傷し発がんにつながったり、慢性的な高血糖状態が、がん細胞の増殖を助長するという見解があるそうです。

日頃から無理のない範囲で、継続的に、HbA1c値を低下させていこうという意識ががん予防にも繋がっていくのですね。

HbA1cは一朝一夕で下がるものではないので、下げるためには継続して生活習慣に気をつけることが大切ですよ。

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
HbA1c値が高いとがんリスクが上昇 がん予防のために治療が必要 - 2015年12月25日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/024594.php
[日本医療・健康情報研究所] Copyright @ 2015 Soshinsha.

※このコラムは、「糖尿病とうまくつきあう」サイトに掲載されたものです。
コラムへのコメントで20ポイントゲット!
貯めたポイントでプレゼントに応募♪
投稿の報告
「クラブサンスター」内において、利用規約に違反する疑いがある投稿を発見された場合は、こちらより該当する理由を選択の上報告ください。
該当する理由を選択してください。
キャンセル  
投稿の報告
通信に失敗しました。恐れ入りますがしばらくたってからやり直してください。
閉じる
ご協力ありがとうございました
※報告者情報、報告内容については個人情報保護方針にて保護され、公開されることはありません。
注意事項
ご連絡に事務局が個別にお答えすることはありません。
ご連絡いただいた内容は、利用規約に照らし合わせて確認を行います。
ご連絡をいただいても違反が認められない場合には、対応・処理を実施しない場合もあります。
閉じる