コラム
2019/07/19

恐怖!バイオフィルムは細菌のスクラム

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プラーク(歯垢)の正体

プラーク(歯垢)とは、歯の表面や歯と歯の間についた白っぽくヌルヌルしたもののことです。プラークは食べかすではなく、菌の塊です。プラーク1g中の細菌数はなんと約1,000億!!このプラークの中にむし歯や歯周病の原因となる菌がひしめいているのです。

プラークはバイオフィルムの一種と言われています。バイオフィルムとは、細菌同士が寄り集まってスクラムを組んだ状態で、ヌルヌルの膜におおわれているもののことです。台所のシンクを掃除しないで放っておくとヌルヌルとしたものが表面につきますが、これもバイオフィルムの一種です。歯の表面や歯と歯の間にへばりついてヌルヌルした白っぽいもの、つまりプラークもまさに典型的なバイオフィルムなのです。

プラーク(歯垢)の驚くべき特徴

(1)1ヶ所に留まって、スクラムを強化
プラークの粘着力はとても強いため、簡単に洗い流されることなく、留まり続けます。そして、次々と細菌を巻き込んで、スクラムを強化していくのです。

(2)抗菌薬が効果的に作用しない!
抗菌薬は浮遊している細菌を殺菌することはできても、スクラムを組んだプラークの中に浸透し、内部の細菌まで到達して殺菌することは困難です。つまり抗菌薬だけではプラークの除去はとても難しいのです。
歯にへばりついて抗菌薬も効かないのなら、いったいどうすればいいのかと心配になってしまいますが、大丈夫です。プラークに対抗する最も効果的な方法は、単に物理的にスクラムを崩して破壊することなのです。細菌のスクラムが破壊されれば、抗菌剤も効果を発揮しやすくなります。
プラークを除去するために、まず重要なことは、ご家庭での毎日の歯みがきです。しかし、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目の溝などはみがきにくく、十分にプラークを壊したり、引き剥がしたりすることができません。プラークは、一部が残っていれば、それを基にまたスクラムを拡大・強化していくのです。そこで、定期的に歯科医院で徹底的な歯のクリーニング(PMTC)をしてもらうことが必要になってきます。
お口の中のむし歯菌や歯周病菌を全て取り除くことはできませんが、歯科医院での定期的なPMTCと、ご家庭での丁寧な歯みがきをバランスよく両立させれば、効果的にプラークに対抗でき、むし歯や歯周病の予防につながります。

プラーク(歯垢)と歯石

プラークに唾液中のカルシウムやリン酸が沈着して石灰化し、石のように硬くなって歯に強固にくっついたものが歯石です。
歯石の表面はザラザラしていて、プラークがつきやすい状態になっています。歯石の上に付着したプラークが石灰化すると、歯石はさらに増大していき、歯ぐきを圧迫して悪影響を与えることもあります。
歯石をご家庭での歯みがきで取るのは不可能。歯科医院にある専用の器具や機械を使って取り除かないといけません(スケーリング)。自分で無理に取ろうとすると歯や歯ぐきを傷めてしまうことがあるので、歯石は歯科医院を受診して取ってもらう必要があります。

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  • こんにちは、運営スタッフのヒカルです。
    歯がヌルヌル、ザラザラしている時は要注意。プラークが残っていると次々にスクラムを組み、最終的には歯みがきで取り切れない歯石になってしまいます。普段はていねいな歯みがきでケアしつつ、時々歯科医院で歯石チェックをしてもらうというダブルチェック体制で、プラークに打ち勝ちましょう!
    2020/03/25
  • バイオフィルム怖い~
    2019/11/18
  • 毛先の細い歯ブラシを使っても、歯磨きした後にチェックすると白いぬるぬるが残ってるんですよね~
    2019/11/11
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