コラム
2019/06/28

ライフステージによるむし歯リスクの変化

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むし歯リスクとライフステージ

むし歯になる危険度(=むし歯リスク)には個人差があります。また、ライフステージによってもむし歯リスクが高まる時期があります。

乳幼児期
生後6ヶ月頃から乳歯が生え始め、この頃に周囲にいる人たち(主に母親などの保育者)から子どもへ、むし歯菌が感染します。感染時期が遅ければ遅いほど子どものむし歯リスクが低くなるというデータもあるため、感染予防のために周りの人がお口を清潔に保つように心がけましょう。
乳歯は永久歯に比べてむし歯菌の出す酸に溶けやすいため、むし歯が進みやすい特徴があります。乳幼児期には保護者による仕上げみがきを習慣化することが大切。ブクブクうがいができるようになったら、子ども用のフッ素入りハミガキの使用もオススメです。

また、「哺乳瓶う蝕」にも注意しましょう。哺乳瓶う蝕とは、糖分の入ったもの(ジュースやスポーツドリンク)を哺乳瓶で習慣的に与えることで、上顎の前歯が急速にむし歯になることです。甘い飲み物を哺乳瓶で与えるのが習慣化しないように注意が必要です。

学童期
永久歯が生え始め、乳歯と混在するために歯みがきが難しくなります。歯並びや歯の大きさに合ったハブラシの選択と保護者による仕上げみがきをしっかり行いましょう。特に6歳臼歯(第一大臼歯)は、乳歯の奥に生えてくるため、歯みがきがしにくかったり、生えてきたことに気づかなかったりして、とてもむし歯になりやすい歯です。保護者が仕上げみがきの際に気を配るようにしましょう。 また、生えたての永久歯も、乳歯と同様に酸に溶けやすくむし歯になりやすいので、フッ素入りのハミガキや洗口液の使用がオススメです。

思春期
思春期は、部活動や塾通い、受験などによってライフスタイルが大きく変化し、親の目が届きにくくなる時期です。おこづかいで買い食いをしたり、部活動の後にスポーツドリンクを飲んだり、受験勉強で夜食が増えたりする上に、毎日の歯みがきも本人に委ねられるため、歯みがき習慣も乱れがちです。そのため、むし歯も発生しやすくなるので注意が必要です。規則正しい生活を心がけましょう。

成人
オフィスで仕事をしながらコーヒーや紅茶を飲む人や、仕事をしながらついついおやつを食べてしまう人は多いと思います。この“ながら食べ”は要注意。何かをしながらの飲食は長時間に及ぶことが多く、“だらだら食い”の原因になるのです。そして、長い時間かけて食べたり飲んだりすると、むし歯リスクがとても高くなります。仕事をしながらのコーヒーや紅茶には砂糖を入れないようにして、おやつも時間を決めて食べるようにしましょう。

また、「2次う蝕」にも気をつけましょう。2次う蝕とは、一度治療した詰め物の境目からむし歯が再発することです。一度むし歯にかかった部分は再発のリスクがとても高いため、詰め物の部分は特に丁寧に歯みがきをしましょう。

高齢者
加齢や歯周病によって歯ぐきが下がってしまうと、歯の根の部分が露出して「根面う蝕」が発生するリスクが高くなります。歯の根元の部分はやわらかく、とてもむし歯になりやすいのです。特に高齢者は唾液が減少している方も多いため、根面う蝕のリスクが高くなります。唾液が減少して口が渇くと飴やガムがほしくなりますが、砂糖の入っているものはむし歯リスクを高めるばかりですから、注意が必要。
丁寧な歯みがきと共にフッ素入りのハミガキや洗口液の使用がオススメです。

※1 むし歯リスクの検査は健康保険適用外です。 料金は歯科医院によって異なりますので問い合わせてみましょう。

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