「毎日歯みがきをしているのに、なぜかむし歯になってしまう……」。そんなお悩みはありませんか?
実は大人のむし歯は、過去の治療痕や加齢による歯ぐきの変化など、気づかないリスクによって引き起こされることが少なくありません。
そこで取り入れたいのが、フッ素ケアです。フッ素には、歯の質を強くし、再石灰化を促す働きがあります。歯科医院での定期的なケアに加え、毎日のホームケアにフッ素を取り入れることで、むし歯のリスクをより効果的に抑えることができます。
今回は、自宅でのフッ素ケアのポイントについて詳しくご紹介します。
むし歯予防の基本として広く知られている「フッ素」。
実は近年、日本でもその重要性があらためて注目され、ハミガキに推奨されるフッ素濃度が見直されました。

2023年には子ども向けの推奨基準が改定され、0〜5歳は1,000ppm、6歳以上は1,500ppmと、より高い濃度が推奨されるようになりました(※1)。
こうした動きは、むし歯予防におけるフッ素の有効性があらためて評価されている表れです。
これからのハミガキ選びは、成分だけでなく「フッ素濃度」を意識することが、お口の健康を守る新しいスタンダードになりそうです。
※1 4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023年1月)
https://www.jspd.or.jp/recommendation/article19/
「むし歯は子どもがなるもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は大人も注意が必要です。厚生労働省の調査によると、20代以降でも未処置のむし歯がある人が約3割にのぼることがわかっています(※2)。
では、「大人むし歯」にはどのような特徴があるのでしょうか。
●露出した歯の根元にできやすい
加齢や歯周病の影響で歯ぐきが下がると、エナメル質のない歯の根元が露出します。この部分にプラーク(歯垢)が付着することで、むし歯になります。
●痛みを感じにくく、気づかないうちに進行する
大人の歯は象牙質が厚くなり、痛みを感じにくくなる場合があります。このため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
●詰め物・被せ物の下で再発しやすい
過去に治療した部分は、経年劣化によるすき間ができやすく、すき間にプラークがたまることでむし歯になります。

こうした大人特有のリスクから歯を守るために、今注目されているのが「フッ素ケア」です。
フッ素には、以下のはたらきがあり、むし歯を予防してくれます。
✓ 歯のカルシウムの溶け出し(脱灰)を抑制する。
✓ カルシウムの取り込み(再石灰化)を促進する。
✓ むし歯の原因菌の活動を抑える。

フッ素のはたらき(イメージ図)
つまり、毎日のケアにフッ素を取り入れることで、むし歯になりにくいお口の環境を整えることができるのです。
※2 厚生労働省 令和4年 歯科疾患実態調査「処置歯数・未処置歯数の推移」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-17b_r04.pdf
毎日のケアにフッ素を取り入れるなら、フッ素入りハミガキとフッ素配合の洗口液のダブルケアがおすすめ。
フッ素は、お口の中に留まる時間や濃度によってその効果が変わります。ポイントを押さえて、毎日のケアに取り入れましょう。
まずは、毎食後のブラッシングに高濃度フッ素(1,450ppm)配合のハミガキを使いましょう。
ポイントは、すすぎすぎないこと。水で何度もすすぐとフッ素が流れてしまうため、水でのすすぎは少なめに。お口の中が気持ち悪くない程度にとどめましょう。

1日の締めくくりには、フッ素配合の洗口液(マウスウォッシュ)による仕上げが効果的です。
就寝中は飲食せず、かつ唾液の分泌量が少ないため、長時間フッ素がお口の中にとどまります。フッ素配合の洗口液(マウスウォッシュ)をお口のすみずみまで行き渡らせましょう。
使用後は水ですすぐ必要はありません。

毎日のセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なチェックやフッ素塗布も大切です。自分では気づきにくいむし歯の早期発見や、より高濃度のフッ素ケアを受けることで、虫歯予防の効果をさらに高めることができます。
BUTLER(バトラー) は、1923年に歯科医療の現場で生まれてからずっと、ブラッシング、フロッシング、イリゲーションを組み合わせたプラーク除去に関する独自の考え方と高品質のツールを長年にわたって提供しています。