皆さんはハミガキを買うとき、何をポイントに選んでいますか?
機能や成分のほかに、好きな香味(香りと味)かどうかも、大きな決め手になるのではないでしょうか。
今回は、オーラルケア製品の香味開発を担当する高橋知寛さんにインタビュー。
ガムシリーズのハミガキについて、香味の歴史、開発現場の様子、意外な隠し味など、興味深いお話を聞かせていただきました。
ガム ハミガキの奥深い香味の世界をのぞいてみましょう!
高橋 知寛(たかはし ともひろ)さん
- サンスター オーラルケア研究開発部。オーラルケア製品全般の香味開発を担当。
香味は製品のコンセプトを伝える大切なメッセージ
オーラルケア製品全般の香味開発を担当しています。研究室で香料を調合したり、試作品の香りや味を評価したりすることが主な業務です。お客さまのニーズを知るため、マーケティングや営業担当者ともたくさん話し合います。また、開発した香味をお客さまにお試しいただく市場調査も担当。調査の時はどんな感想をいただけるか、いつもワクワクドキドキしています。
素朴な疑問で恐縮ですが、ハミガキにはなぜ香味がついているのですか?
ハミガキは、基材、清掃材、薬用成分などからできていて、本来は苦味やえぐ味があります。そこで、歯みがきをしやすくするために香味をつけます。ですが私は、香味にはそれ以上の大切な役割があると考えています。それは、歯みがきをするときに楽しい気分になっていただくことや、「今日も使いたい!」とワクワクしていただくこと。さらに、「歯ぐきをひきしめてくれそう」「薬用成分が届いていそう」などと、製品ごとのコンセプトを感じていただくことです。
香味は製品のコンセプトを伝える大切なメッセージでもあるのですね!
ドイツのハーブリキュールが香味のヒントに!
続いて、ガムのハミガキの香味の歴史を教えてください。
ガムのハミガキが発売されたのは1989年。「歯周病菌とたたかう」ことを前面に打ち出した、それまでにないハミガキでした。当時の開発担当者は、このコンセプトを表現する新しい香味を探しまわり、ドイツのハーブリキュールにたどり着きます。そのハーブリキュールの味わいをお手本にして、何種類もの天然ハーブを絶妙なバランスで組み合わせ、唯一無二のガムの香味が生まれたのです。
ハーブリキュールがヒントになったとは面白いです!
確かに、ガムのハミガキって、薬草のような特徴的な味がしますね。
発売当初は「こんな味のハミガキは初めて」ということで、賛否両論のさまざまな反響があったようです。クセになる薬用感が徐々に受け入れられ、今では多くの方に長年ご愛用いただいているロングセラー商品になっています。
ガムのハミガキの香味は、昔から変わっていないのですか?
はい! 「この味が好き」と言ってくださるお客さまがたくさんいらっしゃるので、香味を変えないように細心の注意を払っています。機能性向上のために成分は何度もリニューアルされてきましたが、そのたびに香料の配合を細かく調整して、おなじみの味を守り続けています。変わらない香味を守り続けることは、お客さまとサンスターの大切な約束なのです。
多様性の時代にフィットするバリエーション展開
ガムのハミガキはラインナップがどんどん増え、2026年3月末には「ガム・プレミアムデンタルペースト」が新登場。商品によって香味もさまざまですよね。
そうですね。ガムシリーズらしいハーブ感を基調にしつつ、それぞれの商品のコンセプトやターゲット層を考慮して、香味を一つひとつ丁寧に開発しています。
時代とともに消費者の好みは変わっているのでしょうか。
時代とともにお客さまの好みも変わっては来ていますが、大きな変化として、昔は1つのハミガキを家族で使うことが多かったと思います。今は家族一人ひとりが目的によってハミガキを選ぶことが多くなってきています。そこで、お客さまのニーズやハミガキのコンセプトに合わせたバリエーション豊かな香味展開が求められるようになったのです。
飽きずに心地よく使い続けられる絶妙なバランスを目指す
次に、開発現場の様子を教えてください。
まず、香味はどのように決めているのでしょうか?
私たち開発担当者は、仕事でもプライベートでも、香味のアイデアをさまざまなところから集めます。世界中のオーラルケア製品はもちろん、食品・化粧品・日用品業界の香りのトレンド、旅先で出会った印象的な香り、自分が食べたり飲んだりしたもの……。私は前職で食品の香料を開発していたので、「美味しい」という感覚から香味のヒントを見つけることも多いですね。
「こういう香味をつくりたい」という方向性が決まったら、いよいよ開発スタートですね!
はい。思い描いた香味の実現を目指して、何十種類も試作を重ねます。とても地道で根気がいる作業です。1つの原料の配合比率がわずか0.01%違うだけで、印象がガラリと変わることもあります。この繊細さが、難しさであると同時に面白さでもあります。
香味を開発する時に心がけていることを教えてください。
ハミガキの香味は、初めて使った時は「この味好き」と思っても、使い続けると飽きてしまうことがあるんです。反対に、初めて使った時は違和感があっても、次第に好きになることもあります。
それから、平日の朝に急いでみがいた時と、夜のリラックスタイムにゆっくり磨いた時では、同じ製品でも香味の感じ方が変わります。だからこそ、さまざまな場面、時間帯で何度も繰り返し香味の検証を行い、飽きがこなくて心地よく使い続けられる絶妙なバランスを目指すようにしています。
1日に何回も歯みがきをすることです! 朝、夜、空腹時、食後など、タイミングを変えて何度も自分で歯みがきをして香味をチェックしています。
多い日は、1日に50回以上歯みがきをすることもあります。
人の何倍も歯みがきをしているので、お口のトラブル知らずで、歯科医の定期健診ではいつもほめられます!
画像はイメージです
日本人の口に合う意外な“隠し味”
サンスターのハミガキにおける香味のこだわりを教えてください。
ハミガキの香料の大半を占めるのはミント部分です。それは爽快感などハミガキの使用感を生み出す重要な原料です。だからこそ、サンスターはミントの品質にこだわりを持っています。その原料である天然のミント精油を購入する時は、ドラム缶を一つひとつチェックして品質が良い缶だけを厳選。さらに、購入した天然のミント精油から雑味を取り除き、よりスッキリとした香味を実現しています。
実は、ガムシリーズのデンタルペーストには意外な“隠し味”が配合されているんです。例えばレギュラーシリーズには、日本人の口にあうように「ショウガ」が使われています。「ガム・プレミアムデンタルペースト ハグキケア メディカルミント」には、日本人に馴染み深い「ウメ」と「シソ」の香りを配合し、薬用感と使いやすさを両立させています。
ショウガにウメにシソ……。身近な食材が隠し味になっていたとは、とても興味深いです!
香料やハーブ類だけではなく、スパイス類を組み合わせて心地よい刺激を演出することもあります。原料の組み合わせは無限大にあり、「これを組み合わせるとこんな味わいになるんだ!」と思わぬ発見に出会うことも。研究室には、香料のほかにハーブやスパイスもずらりと並んでいて、まるでカレー屋さんのようなんですよ(笑)。
ガムシリーズのハミガキの香味には、こだわりと工夫がたっぷり込められています。ぜひ、お気に入りの1本を見つけてください! 好きな香味のハミガキとの出会いによって歯みがきの時間が楽しくなり、皆さまのお口の健康を支えることにつながれば、開発担当者としてこれほど嬉しいことはありません。
ガムのハミガキ 香味の特徴をご紹介!
ガムシリーズのハミガキの香味について、高橋さんからの一言コメントをご紹介します。ぜひ、お気に入りの1本を選ぶ時の参考にしてみてください!
「ガムシリーズ」を販売している店舗は、下記からご確認いただけます。

ガム シリーズの様々な香味の中から、お気に入りのフレーバーを見つけてみてください!
