コラム
2026/02/17

【BIRマイスター連載 第1回】爽快感がクセになる!? 指巻フロスの使い方

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【BIRマイスター連載】は、「BIRマイスター(※)」の資格を持つ歯科衛生士さんにインタビューして、お口のケアで気になるあれこれを教えていただく企画です。

第1回となる今回のテーマは「指巻フロス」。歯間のプラーク(歯垢)や食べかすをすっきり取ることができますが、「上級者向け」「難しそう」というイメージが強く、使い始めるまでのハードルが高いアイテムです。一方で指巻フロス愛用者からは、「これじゃないと物足りない」といった声も聞かれます。

今回インタビューさせていただいたのは、ご自身も指巻フロスを20年以上愛用しているというBIRマイスターの齊藤三奈子さん。使い方のアドバイスを色々と教えていただきました!

※BIRマイスター:「BIR」とは、「B:ブラッシング(歯みがき)」に加え、「I:インターデンタルクリーニング(歯間清掃)」と「R:リンシング(洗口)」を行う3ステップのオーラルケアのこと。サンスターでは歯科衛生士の方にBIRについて学んでいただき、お口の健康を守るために大切なBIRステップのオーラルケアを患者さんに推奨いただいています。
 

プロフィール

齊藤 三奈子(さいとう みなこ)さん
齊藤 三奈子(さいとう みなこ)さん

歯科衛生士。医療法人社団札幌駅前歯周病インプラントセンターまえだ歯科勤務。 一般社団法人日本歯科審美学会ホワイトニングコーディネーター認定歯科衛生士、 一般社団法人日本歯科医学振興機構臨床歯科麻酔認定歯科衛生士。 北海道歯科衛生士会、日本口腔インプラント学会、日本臨床歯周病学会所属。 一般歯科診療所からインプラント専門医院勤務後現在に至る。 現在は口腔内スキャナーを用いたデジタルな口腔衛生指導に力を入れている。 2025年にBIRマイスター資格を取得。
子育てをするなかで子どものオーラルケアが気になるようになり、 30代半ばで歯科衛生士の資格を取りました。 患者さんが歯科医院を嫌いにならないよう、 どんな方でもできているところを探して、必ずほめることを心がけています!

指巻フロスってどんなアイテム?


歯間のプラーク(歯垢)や食べかすは、ハブラシだけでは十分に取りきれず、歯間清掃をすることで除去率はアップします。歯間清掃のアイテムには、歯間ブラシ、ホルダー型のデンタルフロス、指巻タイプのデンタルフロスがあります。歯間をケアするアイテムの使用状況や選び方について、齊藤さんに教えていただきました。

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歯間ケアアイテムはどのように使い分けたらよいですか?
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患者さんにも「歯間ブラシとデンタルフロスのどちらを使えばいいの?」とよく聞かれます。基本的に、「歯間が広い部分には歯間ブラシ、歯間が狭い部分にはデンタルフロス」というように、使い分けていただければと思います。お口の中には、歯間が広い部分も狭い部分も混在しているので、両方を使い分けることが理想的ですね。
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どんな患者さんに歯間ケアをおすすめしていますか。
左
全員です! どんなに歯みがきが上手な方でも、どんなに歯並びが良い方でも、ハブラシだけでは歯間部のプラーク(歯垢)は5〜6割しか除去できません。歯間ケアを組み合わせて、除去率を上げることが大切です。
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実際の患者さんの使用状況はいかがですか?
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当院では、歯間ブラシを使っている方が圧倒的に多いですね。使い方が簡単なので、取り入れやすいのだと思います。次に多いのがホルダー型のデンタルフロス。一番少ないのが巻き型の指巻フロスです。

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指巻フロスとホルダー型フロスの違いを教えてください。
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特徴をまとめると、下記のようになります。

【指巻フロス】
・糸の部分は使い捨てで、常に新しい部分を歯間に通すので衛生的
・コスパが良い
・プラスチックのホルダー部がないのでゴミが少ない
・糸の動かし方を調整しやすく、慣れれば歯面に沿わせてプラーク(歯垢)がよく取れる

【ホルダー型フロス】
・歯間ケアアイテムの操作に慣れていない方でも比較的簡単に使える
・奥歯を清掃しやすい
・手が汚れない
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それぞれ、どんな方におすすめですか?
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指巻フロスは、ワンランク上の歯間ケアを行いたい方、ホルダー型フロスで歯間ケアに慣れてきた方におすすめ。ホルダー型フロスは、フロスを初めて使う方、指巻フロスが上手く使えない方、手を汚したくない方におすすめです。ただ、「この患者さんにはこのアイテムがいいな」と思っておすすめしても、お好みに合わなかったら使い続けられないので、本人が使いたいと思えるアイテムを選ぶことも大切だと思います。歯間ケアを始めてお口のすっきり感を覚えることで、「他のタイプも試してみたい」「もっときれいにしたい」と意識が高まるケースもよくあります。


慣れれば簡単? 指巻フロスの使い方


次に、指巻フロスの使い方をご紹介。初心者に向けた齊藤さんからのアドバイスもご紹介します。

【指巻フロスの使い方】
① フロスを約40cmの長さに切る。指先からひじくらいまでの長さを目安にするとよい。
② フロスの片側を左手の中指に2〜3回巻きつける。さらに両手の間隔が10〜15cmくらいになるように持ち、右手の中指に残りの部分を2〜3回巻きつける。
③ 両手の親指と人差し指でつまんでピンと張る。この時、指と指の間が1〜2cmくらいになるようにする。
④ 歯と歯の間に挿入するときは、ゆっくり前後にスライドさせながら入れる。そして隣り合った歯の側面に沿わせて、ゆっくりと数回上下に動かしてみがく。
⑤ 1つの歯間をみがくたびに使用した部分をずらし、新しい部分で次の歯と歯の間をみがく。

くわしい使い方は、動画もご参照ください!
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指巻フロス初心者に向けて、アドバイスはありますか?
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はい! 1つ目は、いきなり全部を指巻フロスでやろうとせずに、使い分けをすることです。前歯部はやりやすいので指巻フロスで、奥歯は難易度が高いので歯間ブラシやホルダー型フロスで清掃するとよいでしょう。慣れていないのに奥歯も指巻フロスでやろうとすると、歯間にフロスを上手く通せずにプラーク(歯垢)が取れないこともあります。徐々に慣れてきてから、奥歯に指巻フロスを通す練習をするとよいと思います。
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なるほど! まずはやりやすい前歯からトライですね。
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2つ目は、サークル法(※詳しいやり方は前述の動画で解説)。フロスを輪の形になるように結び、両手の親指と人差し指で糸を伸ばしながらみがく方法です。指に巻く手間が省けて、使用した部分をずらしやすいのが特徴です。
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サークル法は、「指に糸が食い込むのが苦手」という方にも良さそうですね!
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3つ目は、歯科衛生士に相談することです。慣れないうちは「難しい」「これで合っているのかな」などと思うことが多いと思いますので、どんなことでも気軽にご相談ください! 実際、指巻フロスを使っている患者さんにやっていただくと、糸をスライドさせずに力任せにグッと押し込んで、歯ぐきを傷つけてしまっているケースが多いのです……。そこで、正しい使い方をお見せすると、一気にやりやすくなることがあります。自己流でやらずに最初に正しい方法をマスターすることが、大切なポイントだと思います。
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齊藤さんも指巻フロスを愛用されているそうですが、普段どのように使っていますか?
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1日1回、夜に歯みがきをする時に使うようにしています。ただ、帰りが遅くなった時など「今日は面倒だな」と思ったら、夜の歯みがきをいつもより少し丁寧にして寝て、翌朝の歯みがきの時に指巻フロスをしています。ストイックになりすぎず、でも1日のうちのどこかでやることが、続けられる秘訣かもしれません。すっかり習慣になっていて、「1日1回は指巻フロスをしないとすっきりしない、なんだか気持ち悪い」と思うようになりました

苦手意識を解消! 指巻フロス Q&A集


続いて、指巻フロスの使用について、さまざまな疑問に答えていただきました。

Q いつ使ったらよいですか?

A 就寝中は唾液の量が減りお口の細菌が増えやすいので、夜の歯みがき時に使って、歯垢をしっかり除去することがおすすめです。 また、一般的には「歯みがきの後にフロスを通す」と紹介されていることが多いですが、歯みがきの前でも後でも構いません。 それぞれのお口の状況でも異なりますので、ぜひ歯科衛生士と相談してご自身の最適な方法やタイミングをつかんでいただければと思います。


Q 糸がひっかかった時はどうしたらいいですか? 糸が抜けなくなることはないですか?

A 糸がひっかかって抜けにくい時は、無理に引っ張らず、片方の手を外して横からスーっと糸を引っ張ると抜けます。また、糸がひっかかりやすい場所は、むし歯になっていたり歯の詰め物が合っていなかったりすることもあります。「いつもここがひっかかるな」という場所があったら、歯科医院で相談してください。


Q 歯の詰め物が取れそうで怖いです。フロスをして取れることはありますか?

A 基本的に、フロスをするくらいでは詰め物は取れません。詰め物があるところを避けることなく、フロスを通していただいて大丈夫です。フロスをして取れてしまうような詰め物は、元から合っていないことが多いです。長期間使用して劣化していたり、何らかの不具合が起きているケースもあります。また、詰め物がある場所は糸が入りにくいこともあるので、ワックス付きタイプを使うとフロスのすべりがいいのでおすすめします


Q フロスを使うと歯間が広がってしまいそうで心配です。

A 歯を動かすには大きな力が必要です。デンタルフロスを使って歯間が広がることはありませんので、ご安心ください。ただ、使い方次第では歯ぐきを傷つけてしまうので注意が必要です。少しずつ操作に慣れていただき、無理のない範囲で使用いただければと思います。


Q フロスを使うと 歯ぐきから血が出ますが、大丈夫ですか?

A 歯ぐきに炎症があると血が出ることがありますが、しっかり歯みがきを続けることが大切なので、心配しすぎなくて大丈夫です。もし出血が続く場合は、歯科医院にご相談ください。


Q 指巻フロスを使えば、他の歯間ケアアイテムは使わなくても大丈夫ですか?

A 歯並びもお口の環境も人ぞれぞれなので、指巻フロスだけで大丈夫な方もいますし、他のアイテムを組み合わせた方がよい方もいます。また、1人の患者さんのなかでも、年齢が上がってきたり、歯科治療をしたり、あるいは体調によって、使ったほうがよいアイテムは変わってきます。よく「何年も同じハブラシとハミガキを使い続けている」という患者さんがいますが、お口の状況は刻々と変わっていきますので、その時々にベストなアイテムを選ぶことが大切です。ご自身で選ぶのは難しいと思いますので、ぜひ歯科衛生士にご相談ください!


Q 指巻フロスにも色々なタイプが ありますが、どのように選べばよいですか?

A 初めて使う方、詰め物などの治療をしている方は、滑りがよいワックス付きのタイプが使いやすいでしょう。歯科医院では治療をしている方が多いので、基本的にワックスタイプをおすすめしています。また、ふくらむタイプは歯間にぴったり密着しやすく歯ぐきを傷つけにくいので、「フロスは難しい」と思っている方、フロスで傷をつくりやすい方におすすめです。ワックスなしのタイプは、指巻フロスを使い慣れている方や、歯の治療履歴がない方に向いていると思います。

歯間ケアを毎日の習慣に!


最後に、指巻フロス愛用者の声、齊藤さんから読者の皆さんへのメッセージをご紹介します。
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指巻フロスを実際に使っている患者さんからは、どのような感想が届いていますか?
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「最初は難しかったけれど、毎日使ううちにコツがつかめた」「歯みがきの後に使ったら、びっくりするほど歯垢が取れて、歯みがきだけではきれいになっていないんだと実感できた」「一度指巻フロスに慣れたら、使わないと気がすまなくなった」などの声が届いています。指巻フロスに慣れると、歯間をすっきり清掃することができるので、その“爽快感”がクセになるのだと思います!
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指巻フロスをこれから使ってみようと思っている方に向けて、メッセージをお願いします!
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最初の頃、慣れるまでは戸惑ったり時間がかかったりすると思いますが、歯間のプラーク(歯垢)や食べかすがすっきり取れると本当に気持ちがいいですし、お口の環境も改善されてむし歯対策・歯周病対策につながります。毎日使うことが何よりの練習になりますので、「自分の歯は自分で守る」という気持ちを持って、使い続けていただければと思います。また、お口の健康を守るためには歯間ケアが欠かせませんので、指巻フロスが「どうしても難しい」「好きじゃない」という方は、他のアイテムを選んで、歯間ケアに取り組んでいただければと思います。


いかがでしたか? サンスターのガムシリーズにも指巻タイプのデンタルフロスがありますので、興味を持ったらぜひお試しください!

 

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  • 20代の頃に受診した歯医者さんに使い方を教えていただいて以来、もう何十年もワックス付の指巻きフロスを使っています。
    おかげですべて自分の歯をキープできています。
    約5時間前
  • 歯間ブラシ、ホルダー型フロスは使っています。歯がすっきりして気持ち良いです。
    2026/08/18
  • 参考になりました
    2026/08/14
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