コラム
2019/11/30

野菜嫌いの子どもに野菜を食べてもらうコツ

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子どもが野菜を嫌う理由は?

野菜には、子どもの健やかな発育に欠かせないビタミン類や食物繊維が豊富に含まれています。野菜を含めたバランスの良い食事は肥満や生活習慣病の予防につながるほか、食物繊維を摂取することは腸内フローラの育成にも役立ちます。

このように健康維持に不可欠な野菜ですが、野菜を嫌う子どもが多いのはなぜでしょう?大きな理由は、野菜の「ニオイと苦み」「硬さ」への拒否感のようです。また、ご家族の嗜好も影響するという指摘もあります。これは、家族が嫌いなものは普段の食事に出てくる回数が減るため、子どももそれに触れる機会が減ってしまうためともいわれています。

野菜を無理に食べさせるのは避け、ニオイや苦み、硬さが気にならない方法で与えながら、徐々に慣れてもらいましょう。

豊かな食経験が野菜嫌いをなくすカギ

野菜嫌いを解消するのに大切なのは、さまざまな種類の食材、食感や味に触れてもらうことです。食経験を重ね、新しい発見を与え、食の好みを広げれば、苦手な食材を減らすことにつながります。

「嫌いだからこの野菜を出さない」ではなく、食卓に頻繁に出して触れる機会を増やすだけで、少しずつ受け入れてくれる場合も少なくありません。以下で紹介するような工夫も取り入れ、いつもとは違う形で提供するのもおすすめです。

調理法を工夫する

野菜の風味や硬さが気にならないよう、すりつぶしたり切り方を変えたりしてみませんか。すりつぶした野菜を食べるようになったら、徐々に大きくしていきましょう。型抜きを使って見た目を楽しくすると、食べてくれることもあります。

海外には、食べ物を一口サイズに切り分けて赤ちゃんが自分で手に取って食べる「first finger foods」という考え方があり、一定の基準を定めて推奨している国もあります。さまざまな食べ物を子ども自らが食べたいと思わせる工夫がされた離乳食の考え方で、参考にしても良いかもしれません。

子どもの年齢によっては、嫌いだから食べないのではなく、お口の機能が十分に発達していないため食べにくい野菜もあります。例えば、皮が口に残るトマトやぺらぺらしたレタスなどが挙げられます。このような場合は、お口の発育とともに、食経験を重ねることで、自然に食べられるようになるため、心配はありません。

シチュエーションを工夫する

いつもと違う空間や楽しいイベントなら、食べたくなることもあります。一緒に調理や盛り付けをする、子どもに作らせてみる、家ではなくピクニックやパーティーで食べるなどはいかがですか。

食育をかねて市民農園やベランダでの野菜栽培もおすすめします。自分で育てた野菜は積極的に食べたり、野菜に興味を持ったりするケースが多いようです。

スムージーとして摂取する

苦手な野菜でも、スムージーにすれば、おいしく摂取できるかもしれません。野菜を一緒に選ぶところからはじめてみましょう。飲みやすくしたいからといって砂糖などを足すのではなく、バナナやりんごなどのフルーツを甘味として活用してみましょう。

「スムージーなら飲んでくれそうだけど作る時間がない」という場合は、市販のスムージーを購入するのもおすすめです。添加物や保存料が入ってないものを選ぶとよいでしょう。また、国産野菜・果物や有機野菜・果物で作られているものもありますので、こだわりにあわせて選んでみてください。


 
監修/西川伸一(にしかわ しんいち)
医師、医学博士
1948年滋賀県生まれ。1973年京都大学医学部卒業。1980年ドイツ・ケルン大学遺伝学研究所留学。帰国後、京都大学胸部疾患研究所にて助手、助教授を勤めた後、1987年より熊本大学医学部教授、1993年より京都大学大学院医学研究科、分子遺伝学教授を歴任。2013年よりNPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表理事に就任するとともに、2019年より一般財団法人サンスター財団会長に就任。
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