今回は宮城県の取り組み「みやぎベジプラス100」について、こんな記事をご紹介いたします。
健康的な食事というとみなさんはどんな食事をイメージしますか?やはり、野菜中心の食事だったり、ビタミン・ミネラル・食物繊維といった言葉を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、実際に自分の野菜摂取量が推奨される量を満たしているのかを知ることは難しいですよね。どのようなことを意識して食事を摂ればよいのでしょうか?
そこで今回は、県民の健康意識を高める宮城県の取り組み、「みやぎベジプラス100」をご紹介します。
みなさんもご存知のように、野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
食物繊維は消化されずに、小腸を通って大腸まで達する食品成分。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下など多くの効果があることがわかっており、厚生労働省が提唱する「健康日本21」では1日に350g以上の野菜を摂ることを勧めています。
しかし最近の調査によると、日本人の野菜摂取量は平均で288gと推奨されているよりも少ないのです。 また日本人の食物繊維摂取量も、食生活やライフスタイルの変化に伴い年々低下しており、現在の平均摂取量は14gといわれています。
調査によると、20~40歳代の宮城県民1人当たりの野菜摂取量は1日250~270g。目標値を大きく下回り、全国平均に比べても少ないという結果です。また、塩分摂取量は男性:11.5g、女性:9.5gと目標値(それぞれ8g未満と7g未満)を大きく上回ります。
ここで野菜1日350gや減塩の一例をご紹介しておきます。
<野菜350gの例>
・ホウレンソウのおひたし・・・70g
・野菜いため・・・140g
・具だくさんのみそ汁・・・70g
・冷やしトマト・・・70g
<減塩の例>
・ラーメンなどの麺類の汁を残す。(ラーメン1杯の食塩量は約5g)
・ドレッシングやしょうゆなどの調味料は控えめに。
・加工食品にも塩分は多く含まれます。間食であまり食べないように。
この現状を打破するため、県は野菜の摂取と減塩を促すキャンペーン「みやぎベジプラス100&塩eco」を開始しました!
キャンペーンでは、県民の健康への意識を高め、野菜を今より100g多く摂取する「野菜!あと100g」、食塩の摂取量を3g減らす「減塩!あと3g」の実現を目指しています。
11月にはイベントの開催や企業とコラボしたメニュー提案しました。またスーパーの総菜にベジプラスシールを貼ったり、河北新報発行のマガジンへのコラム掲載、インスタグラムを利用したキャンペーンなども展開しています。
参加企業は味の素やカゴメ、ローソンなど10社。県栄養士会、やぎ野菜ソムリエの会もサポーターとして後押ししています。県内のスーパー10店舗では、野菜120g以上、食塩相当量3g以下の減塩弁当「グリルチキンと旬野菜の彩りベジBOX」を販売。またローソンは仙台市内の店舗で、野菜の総菜にロゴマークのシールを貼ってPRしているそうです。
宮城県の糖尿病の総患者数は、2014年の調査によると約6万2,000人。糖尿病の重症化も進んでいるとの結果が出ています。
また、メタボリックシンドロームの該当者は約9万6,500人で、全国ワースト2位。予備群も合わせると割合は29.3%と沖縄県の32.1%、福島県の29.6%に次ぐ全国ワースト3位となっており、今後も糖尿病の発症や重症化が進むと予想されています。
糖尿病は、初期段階では自覚症状が乏しく、あまり健診や医療機関の受診につながりません。宮城県保健福祉部健康推進課は、「糖尿病を放置したまま、糖尿病網膜症や腎症などの合併症の症状からあらわれてから受診し、はじめて糖尿病と診断される人も少なくありません。食生活などの生活習慣の改善や、健診を定期的に受けることの重要さについて知ることが大切です」と話しています。
※引用元:糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028689.php - 2018年11月28日
野菜で糖尿病を克服 野菜の摂取を促す「みやぎベジプラス100」
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