苦手意識をなくす！歯科医院受診にまつわる率直な疑問Ｑ＆Ａ集（前編）

Ａ　全身疾患の有無、アレルギーの有無、飲んでいるお薬について、教えてください。お口と全身の健康状態には深い関係があります。「歯科治療には関係ないだろう」とご自身で判断しないようにお願いします。また、ご希望や不安があれば、なんでも相談していただければと思います。

Ａ　ぜひ遠慮せずに相談してください。治療を進めていくにあたっては、自己負担額が少ない保険適用の治療、高額になるけれど見た目や機能性が向上する保険適用外の治療の違いをしっかり説明しています。納得したうえで、ご自身の希望にあったものを選択してください。

Ａ　治療の内容によっては、少ない回数で終わらせることも可能です。ただ、回数をわけるのは治療上の理由がほとんどで、回数をわけたほうが安全に治療を行えることがあります。まずは主治医に相談していただければと思います。

Ａ　定期検診の目的は、お口の状態をしっかりチェックしたり、歯のクリーニングをしたりすることです。基本的に、定期検診の時間と治療の時間はわけて考えていただければと思います。定期検診の時に治療を希望する場合は、事前にご相談ください。実際に当日治療ができるかどうかは、状態を診て判断させていただきます。場合によって、次回の治療予約を取っていただく場合もあります。

Ａ　いつも通りの歯みがきをして来院してください。そのほうが、普段の歯みがきの問題点を発見しやすく、改善点の指導につながります。また、頑張ってみがきすぎると、歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。歯みがき指導を受けてから、しっかりみがいていただければと思います。

Ａ　ニンニクなど臭いの強い食材、ニラ、エノキダケ、筋っぽい肉など歯に挟まりやすい食材、キャラメルなど歯につきやすいものは、なるべく避けていただけるとありがたいです。

Ａ　カラダをしめつけないリラックスできる服装が良いと思います。また、細心の注意はしておりますが、治療中は思いがけず削った粉塵や血液等が飛んでしまう場合があります。白い服や大切なお洋服は避けていただくほうが良いでしょう。

Ａ　長い髪の毛は、デンタルチェアからはみだしたり、術者の足にかかったり、器具にひっかかったりする場合がありますので、施術中はゴムでひとつにまとめていただくことをおすすめします。また、バレッタなどがヘッドレストに当たると患者さんが辛いので、シンプルなゴムを使い、ヘアアクセサリーは避けたほうが良いと思います。

Ａ　口紅やリップクリームが口の中を見るデンタルミラーに付着すると、色のありなしに関わらず、術者の視野を妨げてしまいます。お手数ですが、施術前に落としていただけると助かります。また、顔色や唇の色を見て患者さんの体調を確認しますので、メイクはナチュラルにしてください。

Ａ　レントゲン撮影をする場合は、顔まわりのアクセサリーを外していただきます。すぐにその場で取れる数であれば良いのですが、普段からピアスなどをたくさんつけている方は時間がかかって大変なので、事前に外してきていただけるとスムーズです。

Ａ　保険証、診察券、各種医療証、お薬手帳です。ハンカチやティッシュもあると良いでしょう。さらに、普段使っているセルフケア用品（ハブラシ、ハミガキなど）をお持ちいただけると、歯みがき指導がしやすくなります。

Ａ　体調がすぐれない時、家族に感染症の方がいて感染リスクが高い時は、来院を控えてください。また、咳や鼻水が出ている時は、施術中にむせたり鼻水が気になってしまったりして患者さんが大変ですし、施術もスムーズに進まないので、避けたほうが良いでしょう。それから、夜勤明けなど眠気が強いときは、施術中に眠ってしまって口を開けていられない場合があるので、やめたほうが良いと思います。