9月1日は防災の日。この日は自然災害への備えを促すために制定されています。
みなさんは、災害への備えを実践されていますか?
防災備蓄を蓄えること、避難場所を確認することなど、やるべきことは、さまざまありますよね。
サンスターでは、断水時でも歯がみがけてお口の健康を維持できるよう、日頃から液体ハミガキとハブラシを備蓄しておくことをおすすめしています。また、近年では自治体においても、長期保存可能な防災用液体ハミガキを備蓄するところが増えています。
備蓄品は、いざという時に使えなければ意味がありません。そこでサンスターの社員8人が、災害時を想定した歯みがきを体験してみました。
▼体験したメンバー(防災用の備蓄について聞きました)
| 防災備蓄を「している」派 6名(8名中) | ||
|---|---|---|
| 30代 | 女性 | 水(ペットボトル2L)を6本と、市販の防災バッグを備えています。 |
| 30代 | 女性 | いざという時の防災バッグをネットで購入しました。 オーラルケア製品(ハブラシ、液体ハミガキ)はローリングストックしています。 |
| 30代 | 女性 | 在宅避難を想定して食糧数日分、水(ペットボトル2Lを1ケース+500mlを1ケース)、使い捨てトイレ、ごみ袋、ガス缶などを備えています。 食料品や水はローリングストックしています。 |
| 40代 | 女性 | 旅行用のトランクに防災食品をストックしています。 防災用トイレも備えています。 |
| 50代 | 男性 | 水と防災リュックを備えています。 オーラルケア製品(ハブラシ、ハミガキ)は、トラベルセットを防災リュックに入れています。 |
| 50代 | 男性 | 水やレトルト食品、缶詰などの食料品と、マスクやウェットティッシュなどの衛生用品を、ローリングストックで備蓄しています。 |
| 防災備蓄を「していない」派 2名(8名中) | ||
| 40代 | 女性 | 特に備えていません。 |
| 50代 | 女性 | 特に備えていません。 |
最初に、水が少ししか使えない状況でもできる歯みがき方法を体験しました。
●水が少ししか使えない場合の歯みがき方法
1.約30mLの水をコップに用意します。
2.その水でハブラシを濡らしてから歯みがきします。
3.ハブラシの汚れはティッシュペーパーや、あればウェットティッシュで拭き、また歯をみがきます。これをこまめに繰り返します。
*今回はティッシュを使用しました。
4.コップの水で2~3回に分けてすすぎます。回数を分けるのがきれいにするコツです。
*唾液を吐き出すために、ビニール袋にティッシュ2~3枚を入れたものを使用しました。

真っ先に挙がったのは、「普段の歯みがきとはやはり違う…」というコメントでした。
「みがいているうちに、だんだんぬるさを感じてくるのが気持ち悪いですね…」
「みがいていると唾液の泡のようなものが出てくるのが気になります」
「プラーク(歯垢)が取れる感じはあるけれど、いつもの歯みがきの時に感じる爽快感やすっきり感が足りないな…」
「炊き出しのメニューがカレーなど味の濃いものだと、このみがき方だと不十分に感じるかもしれない。食べたものの味が残っている感じがしそう」
また、普段とは違う方法を体験したことで、新たな発見もありました。
「唾液がすごく貯まりますね。この唾液は吐き出すんですね」
「こんなに唾液が出るんだ!とびっくり」
「みがいているうちに唾液の泡がもたっとしてきます」
さらに、お口の感覚の違いだけでなく、使用後のハブラシについても意見が挙がりました。
「歯みがき後は、ハブラシをティッシュで拭くだけなんですね。水が少ないから仕方ないけれど、洗いたいと思ってしまいます…」
「ウエットティッシュを備えておいて、使用後のハブラシを拭くのに使えたらいいですね。もしくは液体ハミガキを備えておいたら、ハブラシを洗えますね」
「ハブラシのケアまで考えて、液体ハミガキは絶対に備えておきたい!」
次に、備蓄品として液体ハミガキがある場合の歯みがき方法を体験しました。
液体ハミガキは、ガム・デンタルリンス [ノンアルコールタイプ]を使いました。

最初に体験した「少しの水でみがく時」の方法と比較して、スッキリ感に違いを感じた人が多かったです。
「こっちの方法だと、普通に歯みがきをする時の感覚に近いかな。水だけの時は口のにおいが気になったけれど、液体ハミガキだと気にならなかった!」
「水だけの時に比べるとしっかり『歯みがきをした』という感じがする」
「液体ハミガキを使えばだいぶスッキリするので、災害時なら最後にすすがなくても私は大丈夫かな」
また、今回ノンアルコールタイプを使用した点についても感想が挙がりました。
「ノンアルコールタイプでもスーッとする!水だけの時に比べるとスッキリします」
「うちは子どもがいるので、ノンアルコールタイプを備えたいですね」
「お口が乾燥しやすい高齢者の方にも、ノンアルコールタイプがおすすめかな」

今回の体験に使用した、ピリピリしない低刺激ノンアルコールタイプ
「少しの水だけでみがく時」と「液体ハミガキがある時」の2種類の歯みがき体験を終えて、感想を聞きました。
「防災リュックに入れているトラベルセットのハミガキは、ペーストタイプ。液体ハミガキも防災リュックに入れたほうがいいな」
「唾液を吐き出したり、口の周りを拭いたりするのにティッシュがたくさん必要だな。1回の歯みがきに10枚くらい必要になる。これは盲点だった!」
「ティッシュだけでなく、水をはじめ、コップなど、必要なものがいろいろとあることがわかった。やってみて初めて気づくことが多かったね」
「今回の体験で、ハブラシを洗うための水も使えない可能性や、出てきた唾液をどこに捨てたらいいのかなど、想定していなかった問題がたくさん出てきた」
「年に1回くらいはこういう体験をして、必要なものを考えないといけないなと思った」
「災害時は緊張状態になるから、日常に近い状態を作ることが必要らしい。自分だけでなく、特に子どもとも水なしでの歯みがきの練習をしておこうと思った」
「避難生活では衛生状態も気になりそうなので、液体ハミガキを選ぶ時に殺菌力を意識しようと思いました」
「せっかく液体ハミガキを備蓄していても、災害時での使い方がわからない、というケースもありそう。手順を印刷して、液体ハミガキのボトルと一緒に備えておくといいかもしれないですね」
>>災害時の歯みがき手順が載ったハンドブックをダウンロードいただけます
災害時にお口の健康を維持するためには、オーラルケア用品を備えておくだけでなく、実際に災害時を想定した使い方を知っておくことも大切です。
いざという時に慌てないよう、ぜひご家庭で一度体験してみましょう。