コラム
2019/11/30

大切な乳歯を守る「仕上げみがき」のポイント

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乳歯はこれからの健康の土台

私たちの歯は、単に「食べ物を噛みくだく」という動作だけを担っているわけではありません。しっかり噛むことで、唾液を分泌し、消化を助け、栄養の吸収をサポートしています。しっかり噛めないことで幼少期に栄養が不足すると、成長や健康作りを妨げてしまいます。

よく噛んで食べることは、肥満の防止、味覚の発達、言葉や脳の発達、全身の健康の予防などに役立つことが明らかになってきました。子どもの健康な歯を守り、「噛む力」を養うことは、将来の健康にもつながります。

乳歯だからといってむし歯の軽視はNG

「乳歯は生え変わるからむし歯になってもあまり気にしない」というご家族がいます。ですが、乳歯のむし歯は永久歯のむし歯や歯並びに影響を与えることがわかっています。

まず、すべての乳歯が一度に永久歯に生え変わるわけではありません。生え変わりの時期に乳歯がむし歯になると、むし歯菌が永久歯にも感染してしまいます。

また、むし歯が進行して抜歯したことで隙間ができると、本来の正しい位置に永久歯が生えず、歯並びが悪くなるケースも少なくありません。子どもの時期から、正しい歯みがきの習慣を身につけて、むし歯を防ぎましょう。

仕上げみがきでむし歯をしっかり予防

子どもひとりで歯をみがいただけでは、ハブラシがきちんと届いていない歯や、落としきれていない汚れもあります。食べカスをきちんと落としてむし歯を防ぐには、本人がみがいた後に大人がみがいてあげる「仕上げみがき」が重要です。歯が生え始めた頃にはじめ、小学校低学年くらいまで(より望ましくはすべての歯が永久歯に生え変わる小学生の間は)続けることをおすすめします。

歯によって違う仕上げみがきのコツ

仕上げみがきに使うハブラシは、歯を1本ずつ丁寧にみがける小さめのヘッドがおすすめ。歯の生えている場所に合わせて、みがき方を工夫すると、食べカスがしっかり落とせます。

・上の前歯
人さし指で上唇をめくり、前歯全体が見えるようにします。前歯に張り出している紐のような上唇小帯という部位は痛みに敏感で、ハブラシが当たるといやがる子どもが多くいます。指でガードしながら上から下へとみがくか、上唇小帯にハブラシが当たらないようにしながら左右に分けてみがきます。上唇の裏についた母乳やミルクのカスも忘れずに取り除きましょう。

・下の前歯
歯と歯ぐき(歯肉)の境目が見えるように、下唇を人差し指でやさしく押し下げます。ハブラシを左右に振動させるように動かしてみがきます。

・上下の奥歯
前歯だけでなく上下の奥歯まで見渡せるよう、指の第一関節を歯ぐき(歯肉)と頬の粘膜の境目に入れて持ち上げるようにします。基本は歯に垂直にあてて小刻みに動かしてください(スクラビング法)。歯の外側、裏側、噛む面のようにみがく順番を決めておくと、みがき残しが減ります。歯の裏側は少しハブラシを立ててみがくのがコツです。噛みあわせをみがく時は、ハブラシを横から入れてあげると、のどをつく心配がなく1本ずつみがくことができます。

・歯と歯の間
歯と歯の間は、汚れがたまりやすく、落としづらい場所。ハブラシを大きく動かしてゴシゴシみがくやり方では、歯の表面しかみがけず、みがき残しができてしまいます。歯と歯の間にハブラシの毛先をあてて小刻みに動かしみがきましょう。ハブラシの弾力性を生かすことを意識すると、弱い力でもきれいにみがきやすくなります。また、たまった汚れをしっかり落とすために歯と歯の間にはデンタルフロスの使用を推奨します。


 
監修/茨木浩子(いばらき ひろこ)
歯科衛生士、日本小児歯科学会認定歯科衛生士
1988年大阪府生まれ。2009年新大阪歯科衛生士専門学校卒業。同年、一般財団法人サンスター財団へ入社し、附属千里歯科診療所にて勤務。2019年日本小児歯科学会認定歯科衛生士取得。
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