予防中心の歯科医療と変わりつつある近年、進行速度の遅い小さなむし歯はすぐに削って治療するのではなく、定期的に歯科医院で予防処置を行いむし歯の進行を防ぎ、なるべく治療を引き延ばす治療方針へ変化しつつあります。「むし歯なのに治療しなくて大丈夫なの?」と不安に思われるかもしれませんが、一般的に1本の歯が抜歯に至るまでに治療をすることができる回数は約6回といわれており、より長くご自身の歯を維持するためには、「最初の一削り」の時期をなるべく遅らせることがポイントだからです。
また、ごく初期のむし歯でまだ歯に穴が開いていない場合には、ご自宅でのむし歯予防と歯科医院で適切なのメンテナンスで、歯を健全な状態に戻せることもあります。しかし、誰でもそのような判断になるということではなく、歯みがきがしっかりと出来ていなければむし歯の進行が予想されるため、治療の対象になります。初期むし歯の管理には、日々の歯みがきと定期的な歯科受診でのチェックが大切です。また、フッ素が入っているハミガキ剤や洗口液を取り入れるのも効果的です。
2023/11/30 11:15