コラム
2021/10/12

《アンケート連動企画》第5回:それもまた親心!「子育てあるある」エピソード

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日々の生活で「もやもや」「あるある」を感じることはありませんか!?そんなみなさんの声を大募集する企画。第5回は「それもまた親心!子育てあるある」です。クラブサンスター会員様に2021年7~8月にアンケートを行い、総勢102名にお答えいただきました。記事の後半ではみなさんから寄せられた疑問やお悩みに、専門家がお答えします。

監修者プロフィール

 
高橋孝雄(たかはし たかお)
慶應義塾大学医学部小児科主任教授。医学博士。専門は小児科一般と小児神経。1982年慶應義塾大学医学部卒業。1988年から米国マサチューセッツ総合病院小児神経科に勤務、ハーバード大学医学部の神経学講師も務める。1994年より慶應義塾大学小児科で医師、教授として活躍。著書に『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』など。

一番かわいい時期&子育ての悩みとは?

自分の子どもはいつだって最高にかわいいものですよね。カメラロールは子どもの写真で埋め尽くされ、あたりの子を見回し「うちの子の方がかわいいわ!」なんて親バカぶりを発揮!産まれた瞬間からかわいさを更新し続ける我が子ですが、「おっぱいを飲む時の表情が忘れられない」「話し出した頃のかわいさは特に格別だった」なんて思ったことはありませんか。

まずは、子育て経験のある会員のみなさんに「子ども(0~12歳)が一番かわいい時期」について聞いてみました。注目すべきは、男女での傾向の違いです。女性は「1歳未満」と回答する割合が最も高かったのに対して、男性は2歳~年少(3~4歳)の頃と回答する割合が高いといった結果でした。


〈「それもまた親心!子育てあるある」〉調査概要 調査方法:インターネット調査 調査対象:クラブサンスター会員 調査期間:2021年7月21日~8月1日 サンプル数:102

次に、「子育ての悩み」についても回答いただきました。こちらは男女共に「子どものしつけや教育に関すること」がトップという結果に。「食べ物の好き嫌いや食べムラなど、食事関連」、「子どものカラダの健康に関すること」「子どものお口の健康に関すること」といった項目も上位に挙がりました。


〈「それもまた親心!子育てあるある」〉調査概要 調査方法:インターネット調査 調査対象:クラブサンスター会員 調査期間:2021年7月21日~8月1日 サンプル数:102

「あるある!」愉快な子育てエピソード

それでは会員のみなさんから教えていただいた、愉快な子育てエピソードをお届けしていきましょう。

1.目を離した私が悪かった

  • 静かにしてるなーと思うと絵本を食べていました。(たいやきさん・女性・30代)
  • 娘が10ヶ月ぐらいの時、家事で少し目を離したら、ティッシュがすべて部屋中に散乱してた…。高い所に置いておいたはずが…、うっかりしてしまった…。怒るに怒れず、けど、空になるまでしてかわいいなと思いました。(みーちちこさん・女性・30代)

2.愛おしい、いいまちがい語録

  • 子どもたちのいいまちがいがかわいくて面白いです。「くすぐったい」を「くすめったい」。「月刊絵本」を「でっかいえほん」などなど。(みついちさん・女性・30代)
  • 新しい単語を次々と覚えてくるが、聞き間違えて覚えてくるとなかなか直らない。「ブルーベリー」を「ブブーベビー」。「カメレオン」を「カレメオン」など。いまだにいっている。(Ordin26さん・男性・40代)

3.うちの子、天才!?その発想はなかったわ!

  • 1年ほど前、駐車場で一台おきに停めてある車を見て、「車もソーシャルディスタンスしてるね」といっていました。(maron777さん・女性・30代)
  • 7歳の兄と5歳の弟が、アイスキャンディを食べているとふたり揃って「当たり!!」といっていて、「100なんとか当たった」と。よく見ると成分表に「100g当たり」と書いてありました…。(さかいのにぃやんさん・男性・40代)
  • 息子が小さい頃、「お片付けがちゃんとできるようになったら一丁前なんだけどなー」といったら「僕まだできないからいっちょ“うしろ”だね」と笑顔でいわれて爆笑してしまいました。子どもながらに前の反対で後ろだと思ったんでしょうね。(プレジャーさん・女性・40代)

4.なんでも「自分で」やってみたいお年頃

  • 服の着替えをしだした息子。まだズボンを前側しか上げられないが「ぐっっ!」っといって思いっきり引っ張っている。ズボンが胸のあたりまで上がっているが、お尻は丸出しになっている。(わまはなかさん・女性・30代)
  • お料理を作っている時、ふとみると0歳の息子がコンロのつまみを調節してる!!(火力自動調節だから、つまみを触っても大丈夫なコンロです。)お料理を一緒にしたかったんだね。それから、息子と一緒に料理するようになりました。子どもの興味はその子その子で違うなって実感しました。(ここあいりさん・女性・30代)
  • 2番目の子は上の子の事をよく見ていて、同じ動作をするのが面白いです。スーパーマーケットへ行った時、それぞれ手に持っている紙を膝に挟んで、薄いビニール袋を開こうとふたりでしているのを見て笑ってしまいました。下の子は、とにかくお姉ちゃんと一緒!がいいみたいです。(yukky15さん・女性・40代)

5.子ども扱いはノーセンキュー、僕たち小さい「おとな」です!

  • 3歳になって回転寿司が好きになり、「ご注文いただきました商品が到着いたします」というセリフを覚えて、スーパーのレジでもよくいうようになった。(omoidebuさん・男性・30代)
  • どこで覚えてきたのか…女の子や女性を見ると、第一声が、「かわいいね」です。初対面の方には喜ばれます。(DAISY.Sさん・女性・30代)
  • 3歳の娘の喋り方が私にそっくり。3歳の娘から自分の口癖などを知りました。なんだか恥ずかしいです…。(りーたむさん・女性・30代)

6.絶妙な、きょうだい関係

  • 息子が7歳、娘4歳ですが、夏休みはふたりが揃うと喧嘩、仲良し、喧嘩の無限ループ!喧嘩ばっかりするのなら近づかなかったら良いのに、どっちかが寂しくなって近づいてはちょっかい!「早く夏休み終われ~~!!」って思う。(すえひろがりさん・女性・30代)
  • 風呂上がりに中学生の兄とどっちが大きいか、どれくらい成長したか確認して将来の自分を楽しみにしているところが微笑ましい。(こばえりさん・女性・40代)
  • 第二子を妊娠中で年中の娘にも伝えています。お腹には自分の赤ちゃんが居ると思っているようで「はいミルクどうぞ。よしよし。」と私にミルクをくれます。(ゆきだるまるこさん・女性・30代)

子育ての心配や悩みに専門家が答えます

かわいい我が子ゆえに、親の心配や悩みはつきものですよね。みなさんから寄せられた子育てに関する質問で多かったものを、小児科医で『子どものチカラを信じましょう―小児科医のぼくが伝えたい子育ての悩み解決法』の著者でもある高橋孝雄先生に伺いました。

1.子どものしつけや教育、焦らないでも平気

まず、今回のアンケートで悩みトップにあがった「子どものしつけや教育に関すること」について。年齢別でみると、特に、4~6歳のお子さんを持つ親御さんに悩んでいる方が多くいました。この時期は、どんな特徴があるのでしょうか。

「4~6歳は“いやいや期”を抜けて小学校に入る前、家庭中心の生活の最後の3年間ですね。親子の距離もまだまだ近い。その分、あれこれ悩むのも当然ですね。でも、病気や発達の遅れなど特別な事情がない限り、4~6歳はまだまだかわいさ溢れる時期。その頃に深く悩むということであれば、一体なぜか考えてみてもいいと思います。小学校での教育はある程度決まりごとに沿って進みますが、進学前のこの時期はお父さん、お母さんが教育を工夫することもあるでしょう。もしかすると“後で後悔したくない症候群”かもしれません。『後になって後悔したくない』『今のうちにやっておかねば』と目標を高く設定していることが、悩みの種になっていませんか。それは必ずしも悪いことではないですが、実際にはすくすく健康に育っていることがほとんどで、あれこれ気をもむ必要はないことが多いと思いますよ

2.スマホやゲームは「利用時間」や「内容」に注意

子どものしつけに関して、スマホやゲームの付きあい方に悩んでいる親御さんも多いようです。スマホやゲームは発達に悪影響を及ぼすのでしょうか。

「スマホやインターネットは、有益でもあり日常生活に欠かせないものになっていますので、『できるだけ避ける』といった極端な考えはもはや成立しないし不適切だと思います。ただ、スマホやインターネットに熱中することでほかの大切な時間が減ってしまうのはよくないことです。睡眠時間はもちろん、家族で楽しく食事したり、友達と外で遊んだりといった実体験の機会が減ってしまうようでしたら利用方法を見直しましょう。
ゲームでは内容にも注意が必要ですね。例えば人を殴ったり切りつけたりしてポイントを得られるようなものは避けるべきだと思いませんか。実際の生活で人を傷つけたり、殴りあいをしたら、ただじゃ済まないですよね。人を傷つけて、それが報酬となり、喜びとなるようなゲーム体験は、実体験とバーチャルの区別がしっかりとつくようになるまで待つべきです。何歳になったら大丈夫か、ということになると、答えは難しいと思います。たとえ大人であっても問題となる場合もあるのでは」

1日に許容できるスマホやゲームの利用時間や、それをどう守らせるかで困っている親御さんもいらっしゃいました。

「お子さんと相談しながら、決めていったらいかがですか。どうしてルールが必要なのか、子どもと一緒に考えながら決める、そのプロセスが大事です。自分で決めたのだから守ろう、という感覚が貴重な体験となります。ルールは決めたけれど、実際にやってみたら厳しすぎて守れないこともあるかもしれません。それもまた子どもにとっての学びでしょう」

3.食べ物の好き嫌いは個性のうち

「しつけや教育」に次いで「子どもの食事」も悩みの上位でした。偏食や好き嫌いをどうにかしたいという声も寄せられましたが、何かいい方法はありますか。

「昔は好き嫌いはあってはいけないものでしたが、今は個性のうちと考えられています。何でも食べられるようになることを目指す必要はない、というのが結論です。もちろん、それは思いっきり偏った食事とは違いますよ。大事なのは “何を食べるか”ではなく“どう食べるか”です。例えば、時間や気力がない時にはファストフードや買った総菜でも、家族みんなで楽しく食卓を囲んで食べることができれば、それはおいしく、いい食事体験になると思います。一方、『嫌いなものも全部食べなさい』と横目で睨まれながら食べるのは、はたして健全な食事といえるでしょうか。そこまでして、色々なものを食べさせる必要はないように思います。それよりも、楽しい食事の思い出をたくさん作ってあげていただきたいと思います」

4.自立に向けての第一歩が反抗期

回答を寄せてくださった親御さんの中には、子どもが大きくなってきて反抗期を迎えているという方も。「何を聞いても返事してくれない」と嘆きの声もありました。

性ホルモンが分泌され、男性、女性としての第二次性徴が起こる頃というのは、社会心理面での自立が急速に進む時期でもあります。そんな時期に親の存在が疎ましく感じられるのは当然です。梅雨前線が来れば次に夏が来るのと同じで、季節の移り変わりと思ってください。別に嫌われたわけでもないし、不良になるわけでもありません」

大人になるための準備期間でもある反抗期。ついつい構ってしまいたくなりますが、親はしばしの間、我慢なのですね。

このほか、子どものお口に関しても「子どもが歯みがきを嫌がっているが、どうすれば?」「仕上げみがきのコツは?」といった質問も寄せられていました。それについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

入園・入学にあわせてお口のケアもしっかり。改めて知りたいハブラシの基礎知識
子どもの歯みがきのコツは?むし歯予防は?子どものオーラルケアQ&A

大変なこともあるけれど、喜びも大きい子育て。悩みごとや困りごとがある時は専門家のアドバイスや周囲の力に頼りつつ、親子の日々を大切に過ごしていきましょう。

取材・記事 清水美奈
イラスト なとみみわ

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