毎日ていねいに歯みがきをしていても、みがき残しや口臭が気になることはありませんか?
そんな時は、普段の歯みがきに「ポイントケア」と「舌ケア」をプラスすると、きれいでさわやかなお口をキープしやすくなります。
今回のコラムでは、「ポイントケアブラシ」、「舌ブラシ」というふたつの“特殊ブラシ”にスポットライトをあて、特徴や使い方を紹介します。さらに、歯科衛生士さんに色々と質問をして、初めて使う方や使いなれていない方に向けたアドバイスをいただきました。
監修者プロフィール
- 曽根 一華(そねいちか)
- 歯科衛生士。一般財団法人サンスター財団企画室所属。オーラルケアセミナーや小学校での歯みがき教室を行っている。
「ポイントケアブラシ」でみがき残しを狙ってみがく!
みがき残しが発生しやすいのは、歯間、歯と歯ぐきの境目、親知らずの周り、奥歯の噛みあわせ面にあるくぼみなど。これらの場所は一生懸命歯みがきをしてもハブラシが届きにくく、プラーク(歯垢)が残りやすくなっています。

そこでおすすめしたいのが、みがき残しやすい場所を狙ってみがく「ガム歯周プロケア ポイントケアブラシ」です。

●特徴
①山型のブラシ形状(図1)で、歯間や歯と歯ぐきの境目にフィットする。
②毛先が3本に分かれた独自開発の「ハグキケア毛(図2)」がやさしく歯ぐきにあたる。
③軸部の強い毛ゴシでしっかり汚れをかき出す。
④ハンドルのネックの角度を10°に設計(図3)。お口のすみずみまでフィットしやすい。

●使い方
①歯間に毛先を軽く挿入し、小刻みに動かす。
②歯と歯ぐきの境目に毛先を軽く挿入し、歯ぐきに沿ってなぞるように動かす。
③親しらずの周りや奥歯のくぼみなど、気になる箇所にあて、小刻みに動かす。
④みがいた後は口をゆすぐ。
●Q&A
ポイントケアブラシを使うタイミングを教えてください!
基本的にハブラシでのブラッシング後に、ポイントケアブラシのご使用をおすすめしていますが、歯並びなどの状態によって異なります。ご自身のお口の状態にあった方法を歯科医院で確認していただくことをおすすめします。
使う前に水やハミガキはつけたほうが良いですか?
必ず水やハミガキをつけたほうがいいという決まりはありませんが、水やハミガキをつけたい場合は少量をつけてみがくといいと思います。ハブラシでのブラッシングの後、お口の中にハミガキが残った状態で、ご使用いただくのもおすすめです。
どれくらい時間をかけてみがけば良いですか?また、みがき終わりの目安はありますか?
時間の決まりはありません。みがき残しの多い場所を重点的にみがいていただくといいと思います。
歯間ブラシやデンタルフロスを使っていれば、ポイントケアブラシは使わなくてもいいですか?
歯間ブラシやデンタルフロスといった歯間清掃用具と併せて、ポイントケアブラシもご使用いただきたいです。歯間清掃用具は歯と歯の間のプラークを効率的に除去するアイテムですが、ポイントケアブラシは奥歯の噛みあわせの溝や前歯の裏側など、歯間清掃用具では届かない部分のプラークを除去することができます。併せてご使用いただくと、よりきれいなお口を保つことができます。
使う時の注意点があれば教えてください。
強い力でみがかないように注意しましょう。力を入れすぎると、歯ぐきを傷つける原因にもなります。ハブラシと同じように、優しい力でていねいにみがいてください。
子どもやお年寄りでも使えますか?
はい、ご使用いただけます。保護者の方による仕上げみがきの際、奥歯の溝や前歯の裏側などみがき残しの多い場所をみがいてあげてください。また、矯正中のお子さんの仕上げみがきにも有効です。ただし、小さいお子さんご自身での使用は、のど突き事故などを起こしてしまう危険性がありますので、使用の際にはご注意ください。ご高齢の方も、被せ物と歯ぐきの境目の部分や、入れ歯を引っかける歯の周り等のケアにおすすめです。
特に使ったほうが良いのはどんな人ですか?
歯並びによりみがきにくい箇所がある方、矯正中の方、親知らずが生えていらっしゃる方などには特にポイントケアブラシでのケアをおすすめします。一生懸命みがいても、ハブラシが届きにくい場所もありますので、その部分を重点的にケアしていただきたいです。
「舌ブラシ」で、舌の汚れを取り除き、口臭対策を!
鏡で舌を見ると、表面が白っぽくなっていることはありませんか?これは「舌苔(ぜったい)」とよばれる汚れで、口腔内細菌、食べカス、剥がれた粘膜のカスなどが舌の表面に付着したものです。
実は、「口臭の6割は舌から発生する」といわれていて、舌苔は口臭の大きな原因!口臭を防ぐためには、舌苔を取り除くことが大切です。
そこでおすすめしたいのが、舌みがき用のブラシ「ガム歯周プロケア 舌ブラシ」です。

●特徴
①舌表面の凹凸に入り込んだ汚れを浮かせる「かき出しブラシ」と、舌表面の汚れを取り除く「取り除きヘラ」の両面仕様(図1)。
②舌の汚れを効率よく除去できる28mmの幅広ヘッド(図2)。
③180mmのロングハンドル設計(図3)で握りやすい。
④舌を傷つけない優しい素材・フィラメントを採用。

●使い方
①ブラシを水でぬらし、舌に軽くあて、汚れをかき出すように奥から手前にひく。「かき出しブラシ」→「取り除きヘラ」の順番で使う。
②みがいた後は口をゆすぐ。
●Q&A
舌ブラシを使うタイミングを教えてください!
舌ブラシは、1日1回起床後のご使用をおすすめしています。寝ている間は、お口の中の細菌が多くなるため、起床後に舌清掃をしていただきたいです。
詳しいみがき方を教えてください。
舌をベーっと前に出して、舌の奥から手前へ優しくなでるようにブラッシングします。ただし、舌の表面は繊細ですので、1日に1回優しい力で行い、みがきすぎないように注意してください。また、ハミガキはつけずにご使用ください。舌苔が少ない場合は、ヘラの部分を使用しケアしてください。
舌の表面の白いのが完全になくなるまでみがいたほうが良いですか?
舌全体に薄っすらと白い舌苔が付いている分には、特に問題ありません。しかし、舌が真っ白になるほど厚みのある舌苔が付いている場合は取り除いてください。
子どもやお年寄りでも使えますか?
お子さんにご使用の場合には子ども用の舌ブラシを保護者の方の監督下でご使用いただくようお願いします。小さなお子さんの舌の汚れが気になる場合には、お水に濡らしたガーゼなどで優しく拭ってあげてください。ご家族や介護者の方がお子さん・ご高齢の方の舌清掃をされる場合、舌ブラシを奥まで入れすぎないようご注意ください。
舌ブラシではなくハブラシで舌をみがいても良いですか?
ハブラシで舌をみがくのはやめてください。舌の表面は非常に繊細ですので、ハブラシでみがいてしまうと舌の表面に傷をつけてしまいます。舌清掃の際は、必ず舌ブラシでケアするようにしてください。
使う時の注意点があれば教えてください。
ハミガキをつけないで行うことと、優しい力でみがくようお願いします。また、舌ブラシを奥まで入れると嘔吐反射を起こす方もいらっしゃいますのでご注意ください。舌が荒れている場合には、ご使用を控えるようお願いします。
特に使ったほうが良いのはどんな人ですか?
唾液量が少ない方、口臭が気になる方には特に、舌ブラシを使用して舌清掃を行っていただきたいです。唾液量が少ない方は舌苔がつきやすいともいわれています。舌苔は口臭の原因のひとつですので、1日に1回優しくケアしてください。
すっきりきれいなお口をキープするための新習慣
いかがでしたか?みがき残しや舌の汚れが気になる時は、普通のハブラシに加えて「ポイントケアブラシ」と「舌ブラシ」を使うことで、お口をすっきりきれいにできます。
いつもの歯みがきにプラスする新習慣として、ぜひこれらのアイテムを取り入れ、ワンランク上のケアをはじめましょう!
「ポイントケア」と「舌ケア」をはじめてみませんか?
お口の健康を考えつづけてきたサンスターG・U・M(ガム)のオーラルケア製品であなたのお口の状態にあったケアをはじめましょう。
