まずは知ることが大切!
お口のケアをすることで、食事をより美味しく、健康的に、楽しむことができるようになりました!
糖尿病と歯周病の治療をほぼ同じタイミングで始められ、
サンスター診療所で糖尿病と歯周病の関係を初めて知ったという小林さん。
治療開始時はHbA1cが高く、歯周病も重度だったそうですが、
今では糖尿病もお口の状態(歯周病)もうまくコントロールされているとのこと。
続けて、お口の状態が良くなって実感されたことや、普段の生活で気をつけられていること、
そして糖尿病患者さんへのアドバイスを伺いました。
お口の状態が良くなって、実感された変化はありますか?
タバコを止めたことも関係するかもしれないのですが、以前よりさらにお酒の味がよくわかるようになりました。その他にも、"薄味"と"ぼけている味"の違いがわかるようになりました。薄味の昆布だしやかつおだしが効いているか効いていないかということがはっきりとわかり、調理人が手をかけてつくったものを美味しいと思えるようになりました。"薄味"は美味しいですが、"ぼけている味"は不味いです。
40代くらいまではソースやマヨネーズをかけて濃い味にしたものを美味しいと思っていたのですが、今では以前食べていたものは、こんなに味が濃かったんだなと感じます。
若いうちはどうしても濃い味を求めがちですが、年を重ねたからこそ、違いがわかるようなお口で、"薄味を楽しむ"と。薄味を楽しむ事は、病気・健康を考えてもとても大事で、そのためには、お口の健康が一番大事ですからね。
うまみや素材本来の味を楽しめるお口でいることが、きっと美味しく健康的に、お食事を楽しみ続けることなのでしょうね。
普段の生活で、血糖コントロールのために気をつけていることはありますか?
食事では野菜から順に食べるようにしています。また、1日1万歩を目標に歩くようにしています。仕事柄でかける事も多いので、できるだけ車ではなく電車に乗るようにしていますが、意識していても普段は6,000歩~7,000歩で、1万歩はなかなか難しいですね。ゴルフでもなるべくカートに乗らず歩くようにしているので、ゴルフに行くと14,000~15,000歩ほど歩きます。
なるほど。食事も運動も大切ですよね。小林さんがお口の健康を守るために気をつけてされていること・工夫されていることを教えてください。
朝は歯間ブラシ、夜は歯磨き→歯間ブラシ→洗口液をしています。昼は三角楊枝で掃除をしています。本当は昼食後も歯磨きをできたらいいのですが、誰かといることが多く、また時間もあまりないので、なかなかできないんですよね。その代わり、夜は入念に歯磨きをしています。また、サンスターの診療所には3ヶ月に1回通っています。
できる範囲でしっかりとケアされているのですね。小林さんは、歯が揺れて抜けたことで一度は食べることが大変な状況になったということですが、しっかりとケアをされてお食事も楽しめる状態になった今、小林さんにとって「お口と健康」とはどのようなものですか?
からだは全部つながっているんだなということが実感としてわかりますね。お口を良くしたことで、胃の調子もよくなり、食欲も出て、カラダ全体が良くなりました。
お口のケアが全身の健康につながっているということを実感されたのですね。
現在、小林さんは、最初は非常に高かった血糖値をうまくコントロールされていますが、小林さんがうまくできたこと、できていることを基に他の糖尿病患者さんにアドバイスするとしたら、どのようなアドバイスをされますか?
糖尿病と歯周病との関連性に早く気付いていたほうが絶対いいと思いますね。私の場合も、歯茎がちょっと腫れだした、血糖値が少し高いくらいでまだ糖尿病になっていなかった時に、歯周病の治療を始めて、また糖尿病についても糖尿病内科で本格的に治療を始めていれば、ひょっとしたら重症化を止められたのではないかと思っています。糖尿病がごく初期の段階の方や予備群の方には、特に糖尿病と歯周病の関係を知ってほしいですね。
歯科医師や歯科衛生士との関係はいかがですか?また、糖尿病についても共有することは意味があると思われますか?
(カバンを開けながら)毎回、糖尿病の定期健診の結果をコピーしたものをこうやって持ってきて渡すことで、歯科衛生士さんと糖尿病の状態を共有しています。正月明けなどはどうしてもHbA1cが0.5くらい上がってしまうのですが、その時は普段より注意して口の状態を診てくれています。歯だけでなく、糖尿病のことも気にしてもらっているので、総合的に診てくれているなという感じがしますね。