「初期むし歯」についてのご質問ですね。
そもそも「初期むし歯」とは、歯にはまだ穴が開いていないけれど、歯の表面のエナメル質からミネラルが溶け出し、組織の構造が弱くなった状態を指します。痛み・自覚症状がなく、歯が白く濁ったように見えるのが特徴です。
今回ご質問いただいた「初期むし歯をそのままにしていても自然に治るのか」という点ですが、まず「初期むし歯」かどうかについては自己判断せず必ず歯科医院で診てもらうようにしましょう。
なぜなら、初期むし歯=白く濁っていると説明しましたが、一般の方が正常な歯と見分けるのは困難だからです。
そのうえで「初期むし歯」と診断された場合は、セルフケアとしては下記のポイントに注意すると、歯を削ることなく再石灰化・修復が見込めます。しかし、気付かぬうちにむし歯が進行している可能性もあるので、定期的な歯科検診での確認をおすすめしています。
「初期むし歯」のセルフケアのポイント▽
①毎日のケアにフッ素を取り入れる
フッ素配合のハミガキや洗口液を活用し、お口の中にフッ素を付着させることが大事です。
➁適切なブラッシング
プラーク(歯垢)は、むし歯の進行リスクとなります。ハブラシだけでなく、歯間清掃具を活用して、みがき残しのないようにします。
➂食生活に気を付ける
甘い食べ物や飲み物をダラダラ食べたり飲んだりすると、お口の中は酸性に傾き、むし歯になりやすいです。甘い物の取り方に気を付けましょう。
上記のポイントに気を付けながら定期的な歯科検診もぜひお忘れなく♪
2023/03/31 17:06