専門家に聞く!お口の悩みQ&A
歯みがき用品に関する質問
フッ素の歯磨き剤の種類について質問です。
大きく分類して、フッ化ナトリウム(NaF)、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)があるかと思いますが、
違いがあるのでしょうか?
→あまり虫歯になった記憶がなく、どのように使い分けをしたらよいかのか疑問を持っています。

以下、2つ読んだ論文です。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8602906/
(PMID: 8602906)
(フッ素濃度不明)
→この論文によると、NaFとMFPは、統計的に同じような虫歯の予防効果が期待できると解釈できます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jdh/57/1/57_KJ00004494293/_article/-char/ja/
(950ppmFのNaF、MFP)
→この論文の図5を見ると、NaFは100μm、MFPは150μmまで脱灰の抑制に可能性があると解釈できます。

・フッ化ナトリウム(NaF)→オーラツーミー シリーズなどの歯磨き剤
・モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)→ガム・プラスデンタルペーストハーブミント、ガム・プラスデンタルペーストリフレッシュミント
→情報が間違っていたら申し訳ございません。

ずっと疑問を感じています。
歯科医への相談が前提ですが、是非、教えていただけますでしょうか。
2025/01/25 13:36
閲覧数: 189
サイエンス22(質問者)
男性/京都府
フッ化ナトリウム(NaF)とモノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)の違いについては、実験室での研究からは様々な報告がなされてきましたが、実際にそれらを配合した歯みがき粉を使って評価する中で、フッ素の量がむし歯予防効果に大きな差をもたらすことがわかってきました。今では、成人のむし歯予防には、1400~1500ppmのフッ化物イオンを含むハミガキ粉を1.5~2cm程度使用することが推奨されています。さらに、リスクが高い人では、5000ppmのフッ化物イオン配合ハミガキ粉の使用が効果的だという報告もありますが、日本では安全性の観点からまだこの濃度の歯みがき粉の販売は許可されていません。
NaF配合とMFP配合の製品があるのは、他の配合成分との兼ね合いを考えて、フッ素の効果が減弱することがないように有効成分を選択しているためです。
むし歯予防のためのフッ化物の活用は、ハミガキ粉に限らず、洗口液や歯科医院での塗布剤などもあり、リスクに応じて適切に組み合わせて使用することが大切です。ご自身にあった予防方法については、歯科医院でご相談ください。
2025/03/26 14:37
サンスター歯科衛生士 (回答者)
2025/03/26 14:37
女性/東京都
4
勉強なりました
2025/04/26 06:12
参考になりました。
2025/04/23 15:13
参考になります
2025/04/13 10:06
詳しい解説ありがとうございます。
改めて、NaFとMFPが、虫歯予防に大きな役割を果たすと理解が深まりました。フッ素を含む歯磨き剤を1.5~2cm程度使用しているので、引き続き守っていきます。
2025/03/26 23:17
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