コラム
2021/11/18

お肌を整えるには土台から!「土との共通点」を専門家に聞きました

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お肌の衰えが気になる年頃になると、肌そのものの力が弱まっていることも感じます。お肌を生き生きと保つには「土台」のケアが大事。農作物にとっての「土」と同じです。栄養や水分が豊富な土は、最低限の手間で農作物が育つそう。ところが、土そのものには継続的なケアが必要なのです。

土台の大切さを知るべく、土の専門家であり『土 地球最後のナゾ』の著者である藤井一至さんに、土の話を聞きながら、肌との共通点を探っていきたいと思います。

監修者プロフィール

 
藤井一至(ふじい かずみち)
土の研究者。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。カナダ極北の永久凍土からインドネシアの熱帯雨林までスコップ片手に世界、日本の各地を飛び回る。著書に『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』(光文社、第7回河合隼雄学芸賞受賞)など

私たちは土のことを何も知らない?

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今日は、「土」と「お肌」の共通点について探っていきたいです!
右
僕は肌のことはよくわからないので、土の話になりますがいいでしょうか…。
左
もちろんです。土の話を聞かせてください!
右
土って、学校でほとんど勉強しないんですよ。「土って何?」といわれて、しっかり説明できる人は少ないです。
左
砂ではないだろうけど…何なんでしょう?
右
パッと説明しようとすると、なかなかできないですよね。専門家の間では、「岩の分解したものと死んだ動植物が混ざったもの」を土と定義しています。
左
岩が細かく砕けただけでは土とはいわないんですね。
右
例えば、月の上にはさらさらとしたパウダー状の土のようなものがありますが、あれは月の表面に太陽光が当たって、岩が膨張したり収縮したりして崩れて「風化」しただけ。水と空気がないと土にはならないんですね。
左
そうなんですね!
右
地球には水と空気に加え、ミネラルがあります。岩とミネラルがあると、長い工程を経て結晶になり、粘土になります。火星にはミネラルがあるので粘土はできますが、それでもまだ、土にはなりません。
左
先ほどおっしゃった、「死んだ動植物」が必用だからでしょうか?
右
そう。動植物の腐ったあとに微生物によってできた「腐植」が必要なんです。それが窒素やリンといった栄養分になります。
左
長い工程やさまざまな成分があって「土」になるんですね!お肌と同じように、一朝一夕ではできないし、やはり栄養分が大事なんですね。


岩から土になるまでに、長い年月と工程を経ています。

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世界中の土を、ざっくりと12種類に分類した学者がいるんです。日本にはそのうち3種類しかないから、僕は全部見てみたいと思い、世界中を回って制覇してきました。

研究者の中には現地に行かない人もいますが、僕はその場に行って、「砂漠はこんなに乾いているんだ」「永久凍土は本当に凍っているし、ジャガイモひとつ育てられないんだ」と体感したかったんです。
 

世界中に存在する12種類の土。色だけでもまったく違うことに驚きます。
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私たちも、自分の肌や、さらされている環境を日々感じてケアすることが大事ですね。

理想的な土に足りないものはしっかり補う

左
ちなみに、理想的な土ってどんな土なんですか?
右
簡単にいうと「特徴のない土」なんですよね。よくいえばバランスがいい土。腐植だけだとふかふかしすぎているし、粘土ばかりだと水を通しにくい。逆に砂ばかりだと保水力がなくて水が流れてしまいます。
左
確かにそうですね。理想的な土は、どんなところにあるんですか?
右
ウクライナやカナダなどにある「チェルノーゼム」という土が肥沃だといわれています。色でいうと黒い土ですね。実は日本も黒い土なんですが、雨が多いので栄養分が流れてしまうんです。
 

カナダ・サカチュワン州で撮影したチェルノーゼム。周囲には牧草地が広がっています。
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肥沃な土だと、何がいいんでしょうか…?
右
耕す前からフカフカしていて、コストや手間をかけなくても農作物がよく育つんです。一方で、チェルノーゼムは雨が少ないので、肥沃な土とはいっても小麦畑や牧草地にしかできない。日本の場合、肥沃さでは劣りますが、温暖で雨には恵まれているので、必要な肥料をあげて手間ひまかけてあげると、お米のほか、いろいろな農作物を育てられます。
左
その土地にあった栄養を与えてあげれば、農作物を実らせることができるんですね。お肌も、状態の変化や年齢、体質にあわせて必要なものを与えて整えていく点と似ています。

継続的なメンテナンスが重要

右
土って、手をかけた分は裏切らないんです。人間関係だとそうはいかないでしょうけど。(笑)

年に1回でも落ち葉を入れてメンテナンスしている土と、何もしていない土では明らかに違います。手をかければ報われるんです。
左
なるほど。土にもメンテンナンスが欠かせないんですね。
右
そうです。土は農業に使う以上、劣化していきます。もちろん農業をやめるわけにはいかないので、毎年継続的にメンテナンスしていくんですね。ずっと放置していて、あとで大量の栄養を入れてもダメなんです。
左
お肌もそうですね。1年に1回栄養を取り込もうとしても効果は微々たるもの。毎日ケアしていくしかありません。継続的にケアをすることで、その効果が発揮されてきます。
右
土のいいところは、日光と水と肥料があれば、あとは粘土と微生物が頑張ってくれるんです。実はその仕組みは完全にはわかっていないのですが、うまいことやってくれる。現状でも、「放っておいてはダメ」なのはわかっている。適切にケアすれば、自分で自分をメンテナンスする力が土には備わっているんです。
左
まさにお肌も同じですね。適切にメンテナンスすれば、お肌の本来持っている力が維持される。栄養や水分がしっかり保たれていると、与えた美容成分もしっかり受け入れて、効果を最大限発揮できます。
右
地球の土には、農作物を育てる力が当たり前に備わっている。そのことに、僕たちは日々ありがたみを感じなきゃいけないんだと思います。
左
本当ですね!私たちもお肌が持つ本来の力に感謝しながら、その力を引き出すためのケアしていきたいと思います。

ライターが発見!土とお肌の共通点

その1 お肌と土は一朝一夕にはならず。継続的なお手入れが重要
その2 状態にあわせて必要な栄養を与えるべし
その3 本来の力を引き出すべし

土台から変えるエクイタンス

肥沃な土のように、お肌が本来持つ力を育み、手ごたえを感じやすい肌にしたいですね。

サンスターのエクイタンスは、「土台(※)」を大切にした美容ブランド。

紫外線やストレスによる「酸化」は、肌本来の力を弱めてしまいます。さらに、肌の力が弱まることでバリア機能が崩れ…と悪循環に。

そこで、バリア機能をサポートする精製米ぬか油(整肌成分)やサンスター独自の高保湿成分の力で、肌本来の力を整えます。

劣化した土に種をまいても花を咲かすことは難しいのと同様に、乾いてサビた肌状態では、お手入れを頑張っても期待したようには答えてくれません。一方で、丁寧に耕された土壌が栄養や水分を受け入れて美しい花を咲かせるように、肌も土台から健やかになれば化粧品の力をしっかり生かすことができます。

土と同じように、お肌もお手入れすることで本来の力を引き出し、肌そのものの力で健やかに保ちましょう。

※ お手入れのファーストステップのこと

取材・記事 栃尾江美
写真 藤井一至

土もお肌も「土台」が大切
 

エクイタンスは、厳選した素材と成分、細胞レベルまで追求した技術で生体機能を整え、自分らしく成長し続ける女性の内なる美しさを引き出します。

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