コラム
2019/04/01

厚生労働省発表 糖尿病患者数、過去最多の328万人超

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今回は「2017年患者調査の概況」について、こんな記事をご紹介いたします。

糖尿病の通院患者数が過去最多の328万人超に 【2017年患者調査】

厚生労働省が「2017年患者調査の概況」を発表しました。この調査は、糖尿病・高血圧性疾患・脂質異常症・がんなど、主な傷病の患者数を集計したものです。

糖尿病患者数は年々増加しているといわれていますが、今回の調査はどのような結果になったのか気になりますよね。年齢別の患者数についても詳しくお伝えしたいと思います。

年々増加する糖尿病患者数

調査結果によると、「糖尿病」の患者数は328万9,000人(男性184万8,000人、女性144万2,000人)。前回調査(2014年)よりも12万3,000人増加し、過去最高となりました。
 

また、その他の傷病患者数は、2014年の調査と比較すると以下のようになっています。

・脂質異常症:14万3,000人増
・がん:15万6,000人増
・心疾患:3,000人増
・高血圧性疾患:17万1,000人減
・脳血管疾患:6万4,000人減

65歳以上の患者数は過去最多

全国の医療施設で受療した推計患者数は以下のような結果になりました。

・入院患者数:131万2,600千人(内65歳以上が73.2%)
・外来患者数:719万1,000人(内65歳以上が50.7%%)


どちらも2014年の調査より減少しましたが、高齢化が進んでいるなどの理由から、65歳以上の患者数は過去最多となりました。さらに、75歳以上が占める割合でみると、入院:53.2%、外来:28.9%となっています。

在宅医療は18万人超

調査日に在宅医療を受けた推計外来患者数は18万100人でした。施設の種類別にみると、以下のようになっています。

・病院:2万300人
・一般診療所:10万5,200人


また在宅医療のうち、定期的な「訪問診療」を受けた患者は11万6,300人、必要に応じて医師を呼ぶ「往診」を受けたのは4万4,300人という結果でした。

在宅医療を受けた外来患者数は、2005年までほぼ横ばいでしたが、2008年からは増加しています。

外来患者の増加理由について、厚労省は「新薬開発や医療技術の向上を背景に、在宅医療が可能な疾患が増えていることなどが挙げられる」と説明しています。高齢化社会を受け、入院患者を抑えて在宅医療を促していることが影響しているようです。

※調査は3年ごとに実施。全国の病院6,427施設、一般診療所5,887施設などのうち、これらの施設を利用した入院・外来患者約228万人、退院患者約115万人が対象

いかがでしたか?今回は主に調査結果の数値についてご紹介しました。糖尿病患者数は増えていますが、治療の種類は多様化し、在宅医療を選ぶ方も増えているようですね。

今後も技術が向上し、患者の方がライフスタイルを崩さず、病気や治療とうまくつきあっていくことができると良いですね!

 

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
糖尿病の通院患者数が過去最多の328万人超に 【2017年患者調査】 - 2019年03月11日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2019/028973.php
[日本医療・健康情報研究所] Copyright © 2019 Soshinsha.

※このコラムは、「糖尿病とうまくつきあう」サイトに掲載されたものです。
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