年を重ねると、心筋梗塞や脳卒中などの疾患について、耳にすることも多くなってきますよね。
今週は、そうした病気のリスクがなんと「握力」の低下から分かるという少し意外なニュースをお届けします。
「心筋梗塞や脳卒中」と「握力」。一見、何の繋がりもないような組み合わせですよね。
ですが、今回の研究結果を発表した、カナダにあるマクマスター大学のダリル レオン氏によると 「握力の測定は、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを知るための、簡単で安価な検査法となります。その効果は血圧測定と同等以上である可能性があります」とのこと!
この研究結果は、世界17ヵ国の35~70歳の男女、約14万人を対象に4年間にわたって行われた握力測定や、体力測定によって導きだされたもの。
その結果、握力が低下することで、心血管疾患のリスクは17%、心筋梗塞リスクは7%、脳卒中リスクは9%、それぞれ増加したことが分かったのだそうです。
今回の研究結果を読むと、握力が低下すると、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇するのであれば、逆に、握力を鍛えることで、まさかそうした疾患へのリスク対策になったりして!?といった考えも浮かびますが、レオン氏は「握力は全身の筋力のひとつの指標と考えるべきで、これらの筋力が低下しているからといって、部分的に筋力トレーニングを行うのは不十分」とのコメントを寄せています。
あくまで握力は指標として見るもので、筋力トレーニングは全身の筋力が向上するようなものを行う必要があるということですね(;´▽`A``
さて、筋肉の状態を知る1つの指標となる握力ですが、どれくらい握力が低下していると注意が必要なのかというと、男性は30kg、女性は25kgを下回ると気をつける必要があるようです。
ひとつの目安となるのが、ペットボトルのフタ。フタを開けにくくなると、握力が低下しているおそれがあるそうです。皆さんはいかがでしょうか。
もし開けにくいとお感じの人は、心筋梗塞や脳卒中のリスクについて少し振り返ってみてくださいね。
※引用元:糖尿病ネットワーク
握力が低下すると心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇 - 2015年05月26日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/023492.php
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