コラム
2015/05/18

糖尿病患者が、うつ病になりやすいってホント!? そのメカニズムを解明

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今週は、誰にでもかかりうる可能性がある病気、うつ病や不安症ついて、知識を深めるためこんなニュースをお届けします。

不安やうつになりやすいのは「脳とインスリン抵抗性」が原因

糖尿病の方は、血糖コントロールがよくないと不安症やうつ病になりやすいと言われていますが、それはインスリン抵抗性が脳に変化を起こすことが原因になる可能性があるというのです。

まずうつ病が、どんな病気かあらためて振り返ってみましょう。気分が強く落ち込んで憂うつになったり、やる気が出ないといった精神的な症状が見られるのは良く知られていますよね。

そうした精神的な症状にくわえ、寝られない、疲れやすい、食欲がでない、めまいがする、頭痛がする・・・といった身体的な不調も、うつ病に見られる症状です。

うつ病の患者数は、近年増加傾向にあり、なんと日本人の成人15人に1人が、 生涯にうつ病を経験するともいわれているそうです。人事ではない病気ですよね。

なぜ、うつ病になってしまうのか、その原因は明確にはなっておらず、遺伝的要因や、環境要因など、さまざまな要因が複雑にからみあっていると言われています。

こうしたうつ病や不安症の症状が、なぜ糖尿病患者に出やすいのかサンスターとも関連の深い、アメリカ ハーバード大学のジョスリン糖尿病センターがそのメカニズムの解明のため調査を行いました。

(世界で最も高い評価を得ている糖尿病診療機関、ジョスリン糖尿病センターからは以前、動画コンテンツをご提供いただいています。こちらもぜひチェックしてくださいね! ⇒【5分でわかる】再生医療を応用した糖尿病治療の未来!

ジョスリン糖尿病センターでは、脳でインスリンを効きにくくしたマウスと、普通のマウス、それぞれにストレスを与えてどのような変化が出るかを調べました。

すると2匹のマウスは若いうちは同じような行動をとっていたものの、人の年齢に換算して壮年期以降になった時に、脳でインスリンが効きにくくなったマウスが、行動障害を示すようになったのだそうです。

この研究を通して、インスリンの抵抗性が脳に直接に変化を与えること、また、不安症やうつなどは若いうちには症状がでず、壮年期以降になるとでやすくなる可能性があることが、明らかになりました。

また、うつ病だけでなく、アルツハイマー病も、脳のインスリン抵抗性と関連があることが解明されている病気の一つです。現在では、アルツハイマー病の対策として、鼻からインスリンを噴霧し脳のインスリンの働きを改善させるといった臨床試験なども行われているのだそうです。

脳の健康を維持するためにも、よりよい健康習慣を取り入れていきたいなと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
不安やうつになりやすいのは「脳のインスリン抵抗性」が原因 - 2015年05月08日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/023441.php
[日本医療・健康情報研究所] Copyright @ 2015 Soshinsha.

※このコラムは、「糖尿病とうまくつきあう」サイトに掲載されたものです。
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