今週の糖尿病ニュースでは、お薬に関する記事をご紹介します!
先月1月上旬に配信されたニュースで、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」を服用していた患者さん18人が、重い脱水症状を起こしました。これを受けて厚労省が製薬会社に対し、薬の添付文書に慎重な投与の必要性を明記するよう指示したとのことです。
これまでの糖尿病薬が膵臓に作用し、インスリンを出すことで血糖コントロールを改善するものであったのに対し、「SGLT2阻害薬」は腎臓に作用し、ブドウ糖を尿から排泄させる働きをもっており、その新しい糖尿病へのアプローチが注目されていました。
サイトにご登録されている方の中にも、この新しいアプローチに注目して、新薬の動向をチェックしていた方や、実際にお使いになっている方がいらっしゃるかもしれませんね。
「SGLT2阻害薬」は、その働きの特徴から尿量が増加し脱水症状が起こり得るのではないかと言われていましたが、実際にそのような症状が確認されたため、厚労省の今回の添付文書改訂指示につながったようです。ただいまお使いの方には、適度な水分補給など十分にご注意いただければと思います。
お薬は病気とうまくつきあうために欠かせないモノですが、お薬の服用と共に食事や運動などの生活習慣を変え、健康な生活に調整していくことでより病気とうまくつきあえることにつながるのではと思います。
※引用元:糖尿病ネットワーク
SGLT2阻害薬に「脱水」の副作用 7製品の添付文書改訂を指示 - 2015年01月13日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/022936.php
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