コラム
2019/08/30

がん治療をはじめる前の歯科受診(プロケアの内容、連携登録歯科医の紹介)

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がん治療とお口のトラブルには密接な関係があります。口腔ケアと全身の健康に関する研究を続けてきたサンスターは、がん治療における口腔ケアの重要性に着目し、医療関係者や患者さんの意見をくみあげた、口腔ケアの研究開発や情報発信に取り組んでいます。 がんとたたかう方のお役に少しでも立てるよう、お口の悩みを軽減するための口腔ケア関連の情報を提供しております。

監修/蓜島桂子(はいしま けいこ)
歯科医師。浜松医療センター歯科口腔外科 部長。
新潟大学歯学部小児歯科学教室、昭和大学歯学部口腔衛生学教室を経て、1999年4月より浜松医療センター歯科口腔外科に勤務。
監修/内藤慶子(ないとう けいこ)
歯科医師。2005年4月聖路加国際病院 歯科口腔外科前期研修医。2007年4月浜松医療センター 歯科口腔外科勤務。

「がん治療中の口腔トラブル(まとめ)」で、手術療法 ・放射線療法・抗がん剤療法・免疫療法があり、それぞれの治療でおきやすい口腔トラブルについて、お伝えしました。今回は、口腔トラブルをなるべく減らすために、これからがん治療をはじめる前の方に歯科受診の必要性についてお話します。

がん治療をはじめる前に歯科受診をおすすめする理由

手術療法では全身麻酔の際にお口からのどを通して気管の中に管を挿入(気管挿管)します。その際に歯が折れたり抜けたりすることがあります。口腔を含む放射線療法を受ける方では、放射線療法後に放射線照射野に含まれる部位の抜歯をすると抜いた後の顎の骨の治りが悪くなることがあります。抗がん剤療法がはじまると、もともとむし歯や歯周炎があり、歯が欠けている方、歯がぐらぐらしている方では、歯が痛む、歯肉(歯ぐき)が腫れることがあります。

がん治療を行う際にこのような口腔のトラブルが起こることを減らすために、がん治療開始前に歯科受診することをおすすめします。必要な歯科治療を済ませておくと、がん治療の影響で体調が優れない時期に、口腔トラブルで歯科受診しなければならなくなるリスクを減らすことができます。歯科受診する際は、主治医からの紹介状を持って行くこと、ご自身の体の状態や今後の治療のことを、差し支えない範囲で、担当の歯科医師に伝えることをおすすめします。

周術期等口腔機能管理というプロフェッショナルケアが受けられます

がん治療を受ける方が歯科受診する際に、がん治療を行う主治医からの紹介状を持参すると、「周術期等口腔機能管理」という保険診療のシステムを適応して、歯科医療者からの治療や専門的ケアを受けることができます。

■周術期等口腔機能管理のイメージ
参考:中央社会保険医療協議会 平成30年度診療報酬改定より

がん治療を受ける方の口腔管理には、一般的な歯科治療の知識だけではなく、がんとそのがん治療の知識が必要です。「がん診療連携登録歯科医」は、厚生労働省の委託を受けて日本歯科医師会が主催している「全国共通がん医科歯科連携講習会」を受講し、がん治療を受ける方のお口のケアや歯科治療についての知識を習得しています。お近くのがん診療連携登録歯科医は、国立がん研究センター がん情報サービスで調べることができます。

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