コラム
2019/04/26

口内炎(口腔粘膜炎)ができるタイミングとは?~がん治療中の方へ~

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がん治療とお口のトラブルには密接な関係があります。口腔ケアと全身の健康に関する研究を続けてきたサンスターは、がん治療における口腔ケアの重要性に着目し、医療関係者や患者さんの意見をくみあげた、口腔ケアの研究開発や情報発信に取り組んでいます。 がんとたたかう方のお役に少しでも立てるよう、お口の悩みを軽減するための口腔ケア関連の情報を提供しております。

監修/長縄弥生(ながなわ やよい)
歯科衛生士。2004年愛知県がんセンター勤務、2008年日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士取得、2012年東京医科歯科大学大学院 医療経済学分野川淵研究室勤務。
がん治療中の口腔におきる副作用予防及び軽減、摂食嚥下機能維持および低下予防を支援。

はじめまして。がん専門病院で歯科衛生士として勤務しています、長縄です。がん治療をうける患者さんの、口腔内における副作用軽減と歯や口腔が原因となる感染症の予防のために日々活動しています。
今回のコラムは、がん治療中にできる口内炎(口腔粘膜炎) についてです。がん治療中にできる口内炎は、治療方法により種類、大きさなどさまざまです。

抗がん剤による口内炎

抗がん剤治療では口内炎を起こしやすい薬剤を受けた時に発生しやすいといわれています 。出現するかどうかは個人差があります。1コース目は問題なくても2コース目は発生する、また口内のどこにできるかわからない、予測不能なのが抗がん剤による口内炎の特徴です。一般的にはくちびるの裏側やほおの粘膜にできやすいです。また、抗がん剤投与5日目ぐらいからお口の粘膜に変化を感じてくるといわれ、1週間から10日で治るといわれています。

放射線治療による口内炎

頭頸部領域の放射線治療では、口内炎の強い症状ができます。照射がはじまって7~10回目(14~20Gy※)のころになると、お口の中が赤くヒリヒリした感じがでてきます。
放射線治療が当たっているところに高い確率で口内炎が発生します。化学療法と併用の場合はさらに発生の確率は高くなります。化学療法と違い口内炎ができやすいところはあらかじめ想定ができるため、尖った歯を研磨する、不適合な詰め物は事前に治療する、痛くなったら入れ歯は外すなど、放射線治療前より歯科診察を受け準備をしましょう。

口内炎を悪化させないために

口内炎が出現している時は、話がしにくい、食事ができない、歯をみがくことができないことで、お口の中の細菌にとって増殖に適した環境となります。増えた細菌が口腔粘膜の荒れたところから感染を起こし症状を悪化させるといわれています。ひどい場合は、口腔のみに存在する細菌が口腔粘膜周辺の血管から全身にめぐり発熱をきたすこともあります。

口内炎で痛みがあってもお口の中をきれいに保っておくことが重要です。口内炎がある時のセルフケア方法については、こちらのコラムでご紹介します。

※ Gy:物質がどれだけ放射線のエネルギーを吸収したかを表す量

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