コラム
2022/07/01

今話題のサウナを極めて、環境の変化を乗り越えよう!

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みなさんの周囲にもサウナにハマっている人が多いのでは?ご存じの方も多いと思いますが、今、サウナは空前のブーム!サウナ施設が続々と増え、毎週といわず毎日のように通っている人が増えているのです。2008年からサウナに目覚め、サウナをテーマとしたエッセイ『サ道』の著者であり、ブームの火付け役でもあるタナカカツキさんに、サウナの魅力や楽しみ方を伺いました。

取材先プロフィール

 
タナカカツキ
1966年大阪生まれ。1985年マンガ家デビュー。著書に『オッス!トン子ちゃん』『サ道』、天久聖一氏との共著「バカドリル」など。カプセルトイ「コップのフチ子」の企画原案。
www.kaerucafe.com/

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サウナで感じた多幸感や恍惚感


開口一番「サウナのよさをぜひ話させてください」と前のめりのタナカさん。

タナカカツキさんがサウナに目覚めたのは、もう10年以上前なのだそうです。

「“初ととのい”は2008年でした」

「ととのう」とはタナカさんの著作『マンガ サ道』で使用され広まった言葉で、サウナによって多幸感や恍惚感に包まれる状態を指します。サウナに通う人たちは、「ととのいたい」という一心でそこへ向かうのだそう。

きっかけは、運動不足を気にして近くのジムの会員になり、たまたまサウナに入ったことでした。

「以前は、サウナにあまりいいイメージがなかったんです。『あれ、ここにドアがあるぞ』と後から気付くくらいに視野に入っていなくて。(笑)中に入ってみると、木の香りが気持ちいい。でも熱くて苦しくて苦手だなと思いながら出て、カラダを冷やしたくて足に水をかけたりする。そんなのを繰り返していたら、ある日『あれ、笑えてくる…』とハイになる感じがしたんです」

サウナが原因だとは気が付かず、「何か悪いものでも食べたかな」と思ったタナカさん。ところが、日課になっていたサウナの後に起こる現象だと気が付いたのでした。いろいろと調べるうち、「やはりサウナのせいだ」と確信を持つにいたります。


突然の恍惚感に戸惑い、サウナのせいだと気が付きませんでした。

「サウナのよさをツイッターでつぶやくようになり、いろいろな『サウナ好き』の人とつながりはじめたんです。医学方面の方や、サウナの歴史を研究している人とも」

そこからサウナに関するコラムの連載が決まり、その後、『マンガ サ道』の連載がスタート。極めていく様子が武道に似ていると思い、タイトルに「道」の字を付けたのだとか。

『マンガ サ道』で「ととのった」瞬間の恍惚感を表したひとコマ

サウナの入り方は「温冷交代浴」が基本

「お酒と同じで、サウナに飲まれないようにしないといけません。一度ハマると逃れられないんです!」と本気なのか冗談なのかわからない真顔で話すタナカさん。適度に付きあう(?)ために、入り方を教えていただきました。


「一度ハマったら逃れられませんよ」とタナカさん。

「作法としては『温冷交代浴』が基本で、『サウナ、水風呂、休憩』を3回やり3回目に『大休憩』を取ります。最後の大休憩の時に、2分くらい恍惚感に包まれます。これを知ってしまうと、『もっと深くととのいたい』と、どんどん欲深くなっていくので注意が必要です」

時々、サウナを勧めているのか、やめさせようとしているのかわからない言葉を挟みつつ、「冷たくて水風呂に入れない」といった初めての人向けにも説明をしてくれました。

「水風呂が最初から得意な人はいません。まずは、『みんな苦手なんだ』と知るところからスタートです。寒い時にアイスを食べるのは嫌だけど、暑い時には食べたいですよね。サウナでカラダが熱くなって『冷やしたいなー』と思ったところで入ればいい。ひざ下だけとか、かけるだけとか。心地いいくらいに冷やせばいいんです。その後また『温まりたいなー』と思ったらサウナに入ってください

水風呂の後に取る休憩で気を付けたいのは、リラックスしていること。すぐに着替えたり、食事を取ったりしていては、「ととのう」ことはできません。

「自宅のお風呂でもできます。ちょっと熱めのお湯に浸かり、カラダを冷やしたいと思ったら外に出る。風呂場に窓があるならそれを開けて、なければベランダに出てもいいですね。ただし、寒い時期ならともかく、夏などは外でもあたたかいし、シャワーも常温です。そうなると…冷水があるサウナ施設に行くしかないんですね」

またもや真顔で迫ってくるタナカさん。やはり、サウナ施設の水風呂でしっかりとカラダを冷やすことがおすすめのようです。

サウナ生活をはじめてから一度も風邪をひいていない

タナカさんは、毎日のルーティンにサウナの時間をしっかりと確保しています。朝4時に起きて12時まで仕事をして、その後にサウナ施設へ向かい、そこで5時間ほど過ごすのだそう。

「思考の世界から感覚の世界にチェンジするというイメージ。一度リセットするので、パフォーマンスが高まるんですね。サウナの前に『今日はこのテーマについて考えるぞ』と入り、熱くて辛くていったん忘れ、ととのった後にアイデアが出まくる。それを、忘れないようスマホでメモします。今僕の後ろにいるコップのフチ子も、サウナで思いつきました」


コップのフチ子はフィギュア・カプセル玩具で、さまざまなポーズでコップのフチに飾れる。タナカさんのアトリエにあったのは巨大なフチ子。

夜の9時くらいには就寝するそうですが、サウナに目覚める前は寝る時間も決まっておらず、不規則な生活を送っていました。現在はサウナに通うことで、毎日思考をしっかりとリフレッシュしている感覚が持てているそう。

また、思考だけでなく、カラダにもいい影響があるといいます。

サウナに入りだしてから一度も風邪をひいていません。デスクワークなので肩こりや眼精疲労にも悩まされていましたが、すっかりよくなりました。肌荒れや鼻炎などもありましたが、今はもうない。疲労を次の日に持ち越さないし、五感が回復する感覚があります」

サウナにハマるといいことづくめのようですが「飲まれないように」「ハマると抜け出せない」というタナカさんの言葉も気になります。「ととのう」体験はしたいものの、欲深くなりすぎないよう、ちょうどよい付きあい方をしていきたいものですね。


たくさんのグリーンに包まれたタナカさんのアトリエ。週に2~3回訪れる。

実は、サンスターの商品の中にもサウナに入る時にオススメの商品が!それは「サンスターTONICシャンプー」サウナは頭部が熱くなりがちなので、爽快感のあるシャンプーを使うと「温冷交代浴」がますます気持ちよくなりそうです。
(→タナカカツキさんのサウナマンガが読めるTONICブランドサイトはこちら

取材・記事 栃尾江美
撮影 石原敦志

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