コラム
2019/05/17

メタボリックシンドロームの盲点!健康だけでなくお金の面でも損してる?

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そもそもメタボリックシンドロームとは?

ちょっと太ってしまったり、お腹周りが気になったりすると「メタボなんじゃない?」「最近ちょっとメタボでね」なんて会話をすること、ありますよね。日本では平成20年に特定健診や特定保健指導などでウエスト周囲の測定がはじまって以来、メタボ=メタボリックシンドロームという言葉は、お腹周りの脂肪や肥満状態を表す言葉として使われることが多くなりました。でもこの言葉の本当の意味や、なぜこの測定がはじまったのかを知っている人は、意外と少ないかもしれません。

そもそもメタボリックシンドロームとは、お腹に脂肪がたまる内臓脂肪型肥満(腹囲基準が男性は85センチ以上、女性は90センチ以上)に、高血圧、高血糖、脂質代謝異常などが組み合わさり(健康診断等では2つ以上)、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を招きやすい状態のこと。つまり、危険因子が組み合わさってはじめてメタボリックシンドロームなのであり、単に太っていたりお腹周りが太いだけでは、メタボリックシンドロームとはいえません。
ただし、この内臓脂肪型肥満が実はかなりのくせもの!これがあるとそもそも高血圧や高血糖、脂質代謝異常などが起こりやすく、それぞれの数値が治療を要するほど高くなくても、重なり合うことで動脈硬化が進行しやすくなることがわかっています。つまり、内臓脂肪型肥満がある人は、たとえ他の数値に問題がなかったとしても、すべての危険因子が発生しうるサインとして、注意しなければいけないのです。

ちなみに、厚生労働省の調査(平成29年国民健康・栄養調査報告)によると、メタボリックシンドロームとその予備軍を合わせると、20歳以上の日本人男女のうち33.3%(※1)にも及びます。

健康不安だけではない、意外な落とし穴も!

内臓脂肪型肥満のもたらす健康リスクだけでも「これはまずい!」「なんとかしないと」と思った人は多いと思いますが、実はさらに、お金にまつわるこんな調査結果も明らかになっています。それが、「メタボリックシンドロームの人の医療費は、そうでない人に比べて年8万~12万円も多い」という事実(※2)です。医療費が増える原因となった病名については調査されていませんが、生活習慣病が要因である可能性もあります。

ちなみに、医療費のうち患者が払う自己負担額が3割の場合、医療費の差が10万円なら実際の支払い額の差は3万円。これが10年続くと30万円、20年で60万円と積み重なっていくとしたら、メタボリックシンドロームのせいでかなりの金額を損することになるかもしれませんね。
メタボリックシンドロームと診断されると自覚がある人は、いまからでも遅くはありません!食事や運動など、毎日の小さな努力の積み重ねによって、メタボ脱却と医療費カットを目指してみませんか?

※1 「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者」「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予備軍と考えられる者」を合わせた数値
※2 平成26年度版厚生労働白書~健康・予防元年~「メタボリックシンドローム該当者と非該当者の医療費の差」より

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