コラム
2024/03/13

会員のみなさんからの質問に、商品開発担当者が答えました!イチ押しのオーラルケア&開発秘話

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「オーラルケア商品の開発担当者は、どんな歯みがきグッズを使っているの?」「商品開発で、苦労している事は?」「開発会議って、どんなことをしているの?」――などなど、クラブサンスターの会員のみなさんからいただいた質問をピックアップして担当者に直撃!インタビューに応じてくださったのは、10年以上オーラルケア領域の商品開発に携わる今井 壯一郎さんです。ガムブランドにまつわる秘蔵トリビアから今井さんイチ押しアイテムまで語り尽くしていただきました!

監修者プロフィール

 
マーケティング担当/今井 壯一郎(いまい そういちろう)
オーラルケアマーケティング部 GUMグループ所属
10年以上オーラルケア領域の商品開発に携わる。「毎日のオーラルケアから健康に貢献したい」と思ったことが入社のきっかけ。

サンスターのオーラルケア商品は、こうして生まれる!

――今回は、サンスター会員のみなさんからの質問や疑問にお答えいただこうという企画です。ガムを愛用している方から、たくさんの質問やご意見を寄せていただきました。

今井さん:それは嬉しいですね。よろしくお願いします。

――まず会員の方の関心が高かった「開発担当者が実際に使っているアイテム」からお聞きしたいと思います。今井さんは、開発担当になられて10年目ということですが、現在の仕事に就く前と後で、使う歯みがきグッズやケアの仕方は変わりましたか?

今井さん:ガラッと変わりました。入社前は、ハブラシは使用感やヘッドの大きさで選んでいましたが、ヘッドの薄さでお口の中での操作性が向上したり、細かい毛先の加工で汚れの落ちが違うと知って、今はそれらを重視しています。

ハミガキは色々使っていますが、今は2023年秋に新しく発売した「ガム・ハグキラボ」、それにL字型歯間ブラシと、仕上げとして「ガム・ナイトケアリンス」を使っています。ハブラシは「バトラー#025NEO」を愛用しています。


今井さんの愛用商品はこちら
左から「Butler#025NEO」、「ガム・ナイトケアリンス」、「ガムハグキラボ」、「ガムL字型歯間ブラシ」

――バトラーのハブラシというのには何か理由が…?

今井さん:実は自分が開発に携わった商品なんです。「バトラー#025NEO」は開発当時、サンスターのハブラシで最もヘッドの厚みが薄いハブラシだったんです。薄いヘッドを国内で作るのはとても大変で、研究所や工場の担当者と試行錯誤を経てやっとのことで完成したハブラシ。大変思い入れのある商品で、ずっと使い続けています。

――ハブラシへの愛情が伝わってきます。商品開発って、どれぐらいかかるものなのですか?

今井さん:デンタルペーストやリンスは通常1年~2年ぐらい。ハブラシなど金型の開発が必要な場合には、2年以上かかることもあります。

――そんなに!商品開発の進め方についても教えてください。

今井さん:商品のアイデアは、新しい技術の開発やお客様の求めているものを理解するところからはじまります。オーラルケアに関してどのような悩みを持っているのかお客様の声を聴くことを重視しています。クラブサンスターの会員のみなさんの意見にも普段から目を通し参考にさせてもらっています。最新シリーズの「ガム・ハグキラボ」も、お客様からハグキ下がりに関する悩みをたくさん頂戴したのをきっかけに生まれた商品です。

――開発会議ではどんなことをするのですか?

今井さん:色々な種類の会議があるのですが、マーケティング部門、研究開発の部門だけでなく、生産や流通などあらゆる組織のメンバーが集って新商品の開発について議論しています。その中で、マーケティング部としましては様々な部門からの意見を集約し、最終的な商品へと落とし込んでいます。ひとつの商品開発に関係する人数としては、30人以上に上ることもあります。

知られざるガムのブランドカラーの由来が明らかに!?

――すごい大人数ですね。改めてガムブランドの特長を教えてください。

今井さん:ガムブランドは、ハグキの腫れや出血のような諸症状の根本原因が歯周病菌にあることを突き止め、歯周病菌を殺菌する製品を世の中にいち早く送り出したブランドと自負しております。歯周病菌の殺菌という特長は誕生以来のこだわりであると同時に、さらに進化を続けています。

現在数多くのラインナップが揃う中でも、ガムブランドの基本となる「レギュラー」シリーズと呼ばれているハミガキは長らくたくさんのファンに支えられている商品です。さらに2022年に発売した、歯周病菌の殺菌だけでなく歯周病菌の増殖まで抑える「ガム・プラス」シリーズは、最近のイチ押し商品として好評いただいています。

――ブランドカラーが緑色なのは何か理由があるのですか?という変化球のご質問もいただきました。

今井さん:ガムはアメリカで展開がはじまったのですが、ブランドカラーは当時アメリカでガムを展開していた会社が採用していた緑のカラーが由来です。1988年にサンスターがアメリカのガムを展開しているオーラルケア企業を買収したのですが、その同社が展開していた「ガム」のカラーをそのまま取り入れ日本でも展開を開始しました。では、なぜ緑だったのかというと、アメリカにおけるオーラルケアブランドの二大巨頭として知られる「コルゲート」が赤のパッケージ、「クレスト」が青のパッケージだったからで、「ガム」は競合ブランドと被らない緑を選択しました。緑のパッケージを採用したキャンペーンがヒットしたことからそれがブランドイメージとして定着。ガムブランドに引き継がれ現在に至ります。

――そのような奥深い歴史が…!

今井さん:実は、私もご質問いただくまで知りませんでした。ガムの歴史に詳しい先輩に聞いて、その人からさらに詳しい人に聞いてもらって、ようやくこの歴史に辿り着いたんですよ。

――そこまでして調べて下さったなんて、頭が下がります。ありがとうございます!続いては「歯周病を根絶することは可能なのか?どこまで開発が進んでいるのかを知りたい」という興味深い質問です。

今井さん:歯周病由来の不安を世の中からなくすことはガムブランドが目指す最終ゴールでもあるのですが、歯周病は世界でもっとも蔓延している感染症としてギネスに登録されているくらいの大きな課題ですから、少しずつ前進しているところです。先ほどご紹介した「ガム・プラス」シリーズもそのひとつですし、歯周病菌からお口を守るには、歯周病菌の殺菌以外にも、物理的に菌が潜む歯垢を取り除くハブラシや歯間ブラシ、歯間清掃具なども重要であり開発に力を注いでいます。また、みがき方のチェックやサポートをするデジタルを活用した新しいツールも開発したいと考えているんですよ。

商品開発者が解説するオーラルケアの選び方&使い方

――商品の組み合わせについて、シリーズ使いはした方がよいのでしょうか?

今井さん:シリーズ使いはぜひしていただきたいです。ガムは、歯周病予防をコンセプトにご自身のハグキの状態にあったものを選べるよう設計されています。例えば、先ほどお話しした「ガム・ハグキラボ」シリーズは、ハグキ下がりが気になる方に向けて、処方したペーストと毛先の柔らかいハブラシで構成しています。どのシリーズもペーストとハブラシそれぞれ適した設計を行っていますので、セットで使っていただけると嬉しいです。

どのシリーズを選ぶかは、ご自身のお口の状況や対処したいお悩みにあわせて選択いただくのがおすすめです。ガムのブランドサイトには、ご自身のお口の状態に応じてアイテムをレコメンドするオーラルケア スマートコンシェルジュなどを用意していますので、商品選びの際にご活用いただければと思います。

――カテゴリーに関して意識すべき組み合わせはありますか?

今井さん:「BIR」と呼ばれるハブラシ&歯みがき、歯間清掃具、洗口液の3つをぜひ意識いただきたいです。「BIR」とは、歯みがきのB:ブラッシング、I:インターデンタルクリーニング(歯間清掃)、R:リンシング(洗口)の頭文字をとったものです。しっかりとしたお口のケアにはBIRの3ステップがおすすめの組み合わせなので、ぜひ実践していただければと思います。

▼BIRについてより詳しく知りたい方はこちら
「お口の健康を維持するオーラルケア」に欠かせない3ステップ!「BIR」を知っていますか?

歯間清掃具に関してはガムから3月19日に、従来最小だったSSSサイズよりさらに細い「歯間ブラシL字SSSS」を新発売しますので、注目いただければと思います。

――それは楽しみです!商品の詳細はまた来月のコラムで詳しくご紹介しますので、読者のみなさんご期待ください!

全部同じと思ったら大違い!ガムデンタルブラシシリーズのこだわり設計

――「商品によってハブラシの長さが違うのはなぜ?」という目の付け所の鋭いご質問もいただきました。

今井さん:ガムのハブラシはみがき方にあわせて、持ち手となるハンドル部分や毛がある部分と持ち手をつなぐネック部分の長さを設計しています。ガムシリーズのハブラシのタイプは大きく分けて3つあります。

1つ目は「ガムデンタルブラシ」シリーズです。こちらは鉛筆持ち(ペングリップ)しやすく、歯を一本一本丁寧にみがけるよう短めのネック設計となっています。2つ目は「ガムプラスデンタルブラシ」シリーズ。こちらは六角形のハンドル形状でペングリップ推奨ですが、奥歯をみがきやすい長めのネック設計としています。3つ目は最近発売した「ガム・ハグキラボデンタルブラシ」シリーズです。こちらは、ペングリップでも手のひら全体でハブラシを握るパームグリップでも持ちやすいよう、ハンドル部分を長めにとり逆に短くなったネック部分をカーブさせることで奥歯に届きやすい設計としています。

――なるほど。毛の長さや種類も違うのでしょうか?

今井さん:はい。ガムハブラシは、製品ごとに毛の長さや種類・毛先の加工までこだわって変えています。お客様のお口の状態によってハブラシをお選びいただけるように製品を開発しています。

――奥深い…!液体ハミガキに関するご質問もいただいています。「ガム歯周プロケア デンタルリンス」について、「とろみのある薬用液ですが、歯みがきの後、水ですすいでも効果があるのか、または口をすすがないほうがいいのか分かりません」というご相談です。

今井さん:おっしゃる通り「ガム歯周プロケア デンタルリンス」は、とろみがあり薬剤が細かいところに行き渡りとどまる設計となっています。使い方は、お口に含み20秒ほどすすいで行き渡らせた後、ブラッシングするという形。すすぎなしを推奨していますが、仮に水ですすいでも薬剤の効果は残りますので、気になる場合には軽くすすいでもらって構いません。

こんな商品作れますか?ガム愛用者からのリクエストとは?

――ガムシリーズのペーストに殺菌力とホワイトニングがプラスされた製品が開発されないのかというご要望もいただきました。関連して、ガムとオーラツーを併用していいのかというご質問もいただいています。

今井さん:実は、既存のガムのペーストも歯を白くする効能効果はあるんです。ただ、オーラツーの方が、より積極的にホワイトニングを目指した設計となっているので、歯本来の白さに近づけたいという方はオーラツーがよりおすすめです。朝はオーラツー、夜はガムという使い分けするのも、いいですよ!

――そうだったんですね!全て紹介しきれなかったのですが、このほかにも会員のみなさんからたくさんの質問やご意見やリクエストをいただきました。お便りを寄せてくださったみなさん、そして、たくさんの質問に回答くださった今井さん、本当にありがとうございました!「歯間ブラシL字SSSS」商品や、今注目のオーラルケア方法であるBIRについては、来月のコラムで改めてご紹介しますので、お楽しみに!

愛用商品はこちらをチェック
 

歯周病菌とたたかいつづけてきたサンスターG・U・M(ガム)のオーラルケア商品で、あなたにあった歯周病ケアをはじめましょう。

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